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2004年8月29日号
議員定数をどうするのか
定数削減では 逆に 税金の有効な活用ができない
議会改革特別委員会
議会改革特別委員会が8月23日開かれ、各委員が議員定数をどれだけにしたらよいか、それぞれの意見を述べました。9月議会で全議員の意見を聞いた上で9月15日の委員会で再度話し合うことになりました。
砂田市議は「議員定数は現状のまま。いじるとすれば法定数の26名に近づけて議員報酬、調査費などを削減すべきだ」と主張しました。
他の議員はそれぞれ、定数18名(石尾太八委員、野村委員)、17名(中山委員、前田委員長)、16名(嶋田委員、尾山委員、西野和夫委員)、10名(中村委員)を主張しました。
議会は市民の代表として市長、執行機関を監視し、多様な意見を反映させ、予算や条例を決める権限を持った唯一の機関で、議員は4年ごとに、選挙という本来一番民主的なやり方で選ばれます。
市民は自由に立候補でき、選挙で議員を交代させることができるのです。議員定数を減らすことは当選に必要な得票数が大きくなり、市民の政治参加の道を狭めます。
行財政改革のために議員定数を減らすというのは逆立ちした議論です。議会が議決する2004年度予算は238億円(特別会計を含む)で、この全体に無駄づかいがないか(たとえば綾子河川公園に7億5千万円)をチェックし正すのが議会の役目です。
議員定数削減で制約できる経費はせいぜいで3千万円にも満たないものです。
定数削減を主張する議員の中からも、議会のチェック機能が発揮できるか、定数が少なくなるとなれ合いになるのではなど懸念の声も出されました。
市民の代表としてチェックする機能が弱まれば、かえって税金の有効な活用がはかれません。