赤旗読者通信のページ
2004年7月25日号
行財政改革への市長の政治姿勢を問う
行財政改革に取り組む市長の政治姿勢について綾子河川公園と市長交際費の問題で砂田市議が質問したのに対し、市長が答弁に立たず、総務部長らに答えさせましたが、いずれも質問にまともに答える内容ではありませんでした。
新しい公共投資と綾子河川公園
必要性の吟味を
砂田市議は「行財政改革というと保育所の民営化や統廃合、学校給食センターの民営化など教育・福祉の分野のリストラがすぐに問題にされるが、クロスランドタワーに18億円をつぎ込んでしまったような大型公共事業こそ見直すべきだ。新公共投資についてもその必要性を十分吟味すべきだ」「綾子河川公園に7億5千万円も使って1日500人の利用者がなかったら市長はどんな政治責任をとるのか」と質しました。
行財政改革推進室長は、「新しい公共投資についてその必要性、効率性、有効性を事前に検討するシステム」の必要性を強調しました。産業建設部長は「1日500人の利用目標が基本設計の数字である」と認めましたが、「詳細設計の段階で一人でも多く利用されるよう努力したい」と答えるだけでした。
砂田市議の再質問に大家市長は、「数十億円を使った千歩島線の4車線化をいまやめると税金の無駄づかいになる」とすり替える答弁で、1日500人の利用目標を達成できなかった場合の政治責任については一言も触れることができませんでした。
市長交際費の見直しを
砂田市議が市長交際費の半減を提案し、支出基準を明確にするよう求めました。総務部長は「支出先、内容等を十分吟味し、適正な執行、縮減に努める」と抽象的な答弁に終始し、国会議員を接待したことについても「公益性を有していた」と繰り返すのみでした。
再質問で答弁を求められた大家市長は「県下9市で私だけがゼロにするのは問題だ」とすり替え、「支出基準を明確にするよう指示している」と答えました。また国会議員の接待について「言われたからではないがこの2年間支出していない」と述べましたが、誰に何を頼んで、その結果どうなったかについては口をつぐんだままでした。