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2004年3月21日号

根拠を示して水道料金値下げを提案

予算特別委員会で砂田市議

市議会予算特別委員会は10日から12日まで開かれ、その模様はケーブルテレビで実況中継されました。砂田議員は12日の最初に質問に立ち、@水道料金の引き下げ問題、A下水道計画の見直しについて、B住民基本台帳ネットワークの情報漏洩防止のための対策について、C市関連施設への天下りについて、Dキーバスの経済的波及効果と今後の改革の展望について質問しました。

ケーブルテレビで実況中継された砂田議員の質問

水道料金引き下げ問題では、県が子撫川ダムの水を1立方メートルあたり5円引き下げて小矢部市に供給することから、市民に水道料金を1立方メートルあたり3円は引き下げられるはずだと、表を使って迫りました。

水道会計の経費は、県が5円引き下げたために、1113万3千円の節約になりました。

 

ところが市は、これを市民に還元せず、市が出していた補助金を848万円削減しただけです。

砂田市議は「市の財政もたいへんかもしれないが、市民の台所はもっとたいへんだ。」と批判しました。その上で、水道会計の黒字分をまったく減らさずに、小矢部市が昨年並みの補助金を若干減らしても、3円引き下げは可能だと、具体的な数字を根拠に引き下げを求めました。(表参照)

市長は水道会計が最近、赤字続きだったが、若干改善されたと認めました。しかし、平成18年度の県との受水協定の見直しいかんでは、水道料金の値上げも考えなければならないと述べました。

砂田議員が「県との交渉に市民とともに当たるためにも、こんどの引き下げ分の一部を市民に還元すべきだ」と迫りましたが、市長は今後県と受水量の交渉をしっかりしたいと答えるにとどまりました。

すべての質疑が終わった後、砂田議員が提出した修正案の採決が行われましたが、自民党所属議員全員が反対に回り、否決されました。

ケーブルテレビを見た市民から「表を使っての質問は良かった」などの声が寄せられました。

 

砂田議員が使った表(単位千円)

 

 

2004年度

2003年度

差し引き

事業収益

営業収益

540,048

545,482

-5,434

営業外収益

113,437

122,312

-8,875

特別利益

15

110

-95

合計

653,500

667,904

-14,404

事業費用

営業費用

527,975

582,473

-54,498

営業外費用

94,550

91,522

3,028

特別損失

605

305

300

予備費

1,270

1,300

-30

合計

624,400

675,600

-51,200

収支差額

 

29,100

-7,696

36,796

 

2004年度水道会計予算では、収益的収支(水道料金収入で、維持管理経費を差し引いたもの)が2910万円の黒字と見込んでいます。その黒字分をもとに水道区域の拡大などの設備投資をすすめています(これを資本的収支という)。

営業費用で5449万8千円少なくなったので、2004年度は2910万円の黒字となったものです。この要因として、県水の単価が5円下がったことで1113万3千円経費を節約できたことに加え、減価償却費を過大に見積もっていたのを正したことがあげられます。

収入面では営業外収益で887万5千円が減っていますが、これは一般会計からの補助金を848万円減らしたからです。

砂田市議の提案は、この一般会計からの補助金削減を44万3千円にとどめ、その分で水道料金を1立方メートルあたり3円引き下げるというものです。これに必要な予算は803万7千円です。

こうすれば小矢部市の財政負担も昨年並みで済み、水道事業としても設備投資にまわす予算を減らさずに、家庭用料金を下げることができます。



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