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2004年2月29日号

議会改革で住民団体と懇談
市議会「議会改革特別委員会」

 市内の各種団体代表に「日頃議会に対して持っている意見、疑問、不満や議会への期待」について率直な意見を聞きたいと、市議会議会改革特別委員会は23日市役所で、懇談会を開きました。37名の団体代表が参加し、議員定数や報酬の削減、市町村合併の見通しなどの意見とともに、次のような意見がありました。

「三位一体の改革」が問題

N氏 議会の予算は市全体のわずか1%、これよりも議員の質のほうが大事だ。
   三位一体の改革というが、国はうまみのないものだけを地方にまわす。だから全国の自治体、議会が横の連帯(でがんばること)が大事でないか。

「議長公用車の廃止を」

F氏 議長公用車を廃止してほしい。公務で使うのはよいが、毎日の送迎に使うのは止めてほしい。
Y氏 委員会を開いているのに(議員がすっぽかして)海外へ行っていた問題が新聞に出たことがあったが、それはどうなったか。質の向上が大事だ。
O氏 議会だよりが古新聞のようで余り読まれていない。ケーブルテレビもあるし、(存廃の)判断を。

街づくりへ議会の役割発揮を期待

I氏 活気ある街づくりに努力してほしい。
   定数削減で委員会が機能しにくくなるのはいかがなものか。それより経費の面で削減してほしい。
S氏 議員定数削減で市民サービスに的確に対応できるのか。
Y氏 市職員を削減し、臨時職員をよけい使うとなると、保育所では半分が臨時だが、事故の責任を誰がとるのか。
K氏 議会が行政をコントロールすることが大事だ。経費削減を一律にして良いものか。必要なことには使い、無駄を排するようにしないと、商工業の衰退が心配される。
M氏 街づくりに企業誘致をどう当てはめるのか。企業をどのように応援するのか、目に見えるように。
H氏 人口減をどう考えているか。福祉などで魅力ある街づくりを。

 最後に議員が一人ひとり意見を述べました。なかには「定数削減は良いが、議員報酬削減には反対」「香典がたいへん」などの意見もありました。

 砂田市議は次のように述べました。
 「三位一体の改革を問題にした発言はたいへん鋭いと思った。財政危機の背景に小泉内閣の政治があり、これを問題にすることが大事だ。」
 「議会の仕事は主権者の代理として税金の使い方を決めることだ」として、食料費、旅費を4千万円削減したこと、平成8年の行革大綱で公民館指導員の報酬を削ったのを正したことを実例として紹介しました。
 「議員は身分とか地位ではなく、4年に一回、全員が市民の手で選び直される。市民の手で議員を変えることもできるし、市民自身が選挙に出ることもできる。一方公務員は勝手に首にできない。ここが市役所の部長らと違うところだ」
 「サラリーマンが議員に出やすくするために、委員会などを夜開くことも議会改革の一つでないか。」

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