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2004年2月22日号

水道料金
家庭用を引き下げてこそ、市の役割


 小矢部市の新年度予算案の説明によると、一般家庭用水道料金の引き下げはしない方針のようです。「水道料金の値下げを求める会」の八尾三紀夫さんは、県東部と西部の料金格差是正という趣旨に反すると、きびしく批判しました(下記に談話)。

県の供給単価 5円(1トンあたり)引き下げ

 県は2004年度予算案で子撫川ダムにかかる水道用水供給事業の供給単価を1トンあたり5円下げると発表しました。これは県西部水道用水供給事業全体では1億174万円の引き下げです。3億円近い黒字の3分の1程度とほんのわずかですが、史上初の値下げとなりました。ねばり強い住民運動と自治体関係者の努力による成果です。
 小矢部市には年間1149万円の引き下げになります。ところが市は一般会計から水道事業に出していた補助金を1018万円削って、家庭用水道料金は据え置くとしています。市の財政もきびしいでしょうが、市民の生活はもっとたいへんです。市民の暮らしを支えるのが自治体本来の仕事だという立場から、根本的な見直しが必要です。

県の単価の下げ方向は歓迎
だが、市の水道料金に反映されないのはおかしい

「水道料金の値下げを求める会」世話人 八尾三紀夫さんの談話


 県企業局から購入している上水道用水の単価が、1t当たり95円から90円に引き下げの提示があった。
 わずか5円とはいえ、下げ方向に向かうことを歓迎したい。
 しかし、市民が負担する水道料金に反映されないとしたら、大変おかしなことである。なぜなら中沖知事も表明したように、県西部と県東部の料金格差を是正するために単価を切り下げたからである。
 市民がなるほど下がったと実感するよう、引き続き単価と責任受水量の大幅引き下げを求め、運動を広めていきたい。

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