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2004年2月22日号

語り合った戦争体験 平和のつどい開く
知って知らせて行動しよう
「いま核兵器の廃絶を」の署名を

 イラクへ自衛隊が憲法に違反して派遣される中、戦争とはどういうものか、もう一度その現場を振り返って、私たちの進むべき方向を考えてみようと、「平和のつどい」が14日午後、小矢部平和委員会(代表・太田房子さん)の主催で開かれました。

市内在住 2人の被爆者語る

 日本平和大会に出席した辻慶輝さんは、大会の様子とともに、いちばん心に残った「ひめゆり部隊」の生き残り宮城さんの証言をビデオで紹介。参加者は、戦争が人間を人間でなくする事実に衝撃を受けました。
 森田正三さんは七尾の海員養成所を6ヶ月で繰り上げ卒業となり、14歳で日本郵船の乗組員となり、魚雷攻撃を受け、沈没する船の渦で海中深く引き込まれて死にそうになったこと、長崎で原爆にあって、やけどで1ヶ月も入院されたこと、戦後の引き揚げ船の悲惨な状態などを、戦時のくらしの様子とともに伝えました。
核兵器廃絶署名の賛同された、林謙次、美谷克己、笹岡正一の各氏も他の参加者と、平和の思いを語り合いました。
 核兵器を持っている国が世界を支配しようとしている。原爆をもっている国が8カ国にもなっているのに、署名を集めても止められるのか、という疑問が出されました。
 富山市でのピースウォークに参加した後参加された美谷さんは、「いま平和運動は低調だが若い人たちの中に『芽』がある。これを引き出しあって、新たな戦争反対の運動が起こるべきだ」と主張。広島での被爆者笹岡さんも「今の人は、戦争の恐ろしさを知らない。平和のありがたさを知らない。小さい寄り合いの中でもわかりやすく話していきたい」と話されました。
 また参加者は、「昨年の今頃、世界ではイラク戦争反対の1千万人のデモがあり、国連でもついにイラク戦争が正当化されなかったなど、世論が大きく世界を動かしている」という平和委員会の指摘を受け止めました。そして「いま核兵器廃絶を」の署名を小矢部で急速に3千人分集約し、世界の世論に加わろうという訴えに共感しあいました。

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