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2004年1月8日号

日本平和大会 in沖縄」に参加して

時間がかかっても 草の根からの力で平和をかちとっていこう

平和に対する自分の鈍感さを反省

小矢部平和委員会 辻 慶輝 

私は、1月30日から2月1日まで沖縄で開催された日本平和大会に初めて参加しました。まず、出発にあたって多くの皆さんよりカンパや激励をいただきましたことに対し、厚くお礼申し上げます。

当初1000名くらいの参加だと聞いていましたが、実際には1700名を超える参加となり、主会場の糸満市体育館は熱気であふれかえりました。若い人たちの参加が目立ちたいへん頼もしく思いました。

開会式では日本共産党国際局次長で小矢部市ゆかりの笠井あきらさん(参院選比例代表候補)をはじめ、外国(アメリカ、韓国、フランス、イラク)から連帯のあいさつがありました。憲法違反で大義も口実も崩壊したイラク派兵の強行という情勢を反映して力強い感銘を受け、「基地撤去、派兵中止と撤退を求める国民的なたたかい」への決意を固め合う開会式でした

翌日はバスで南部の激戦跡めぐりを行いました。

 さとうきび畑をぬって進みながら、のどかで温和なこの地点で地獄絵図が展開されたなんてとても思えません。しかし、多くのガマ(天然の洞窟)やおびただしい数の墓標を目にし、遺品資料館内で生々しい写真や証言集を見て強烈なショックを受けました。戦争とは単に兵士だけの殺し合いではなく、その場所で平和に暮らしてきた何の罪もない住民が圧倒的な犠牲者となるもので、沖縄は、本土防衛のための時間稼ぎ作戦での犠牲だったと聞きました。もっと早く終戦となっていれば、広島・長崎を含めこれほどの人が死ななくてもよかったはずだと痛感しました。

ガマに入ってしばらく光を消し当時の体験をしました。光のない生活はさぞ不安で通常の考えが通用しなかったであろうと思いました。ひめゆり学徒隊で奇跡的に生き残られた宮城喜久子さん(75歳)の生々しい体験談を涙なくしては聞けませんでした。

私にとって今回の沖縄体験は、ひと言でいって「これまでの自分の平和に対する鈍感さを反省させられた体験」でした。

今まさに小泉政権は、イラク派兵を巡って憲法を無視しどんどん既成事実化させています。教育基本法も憲法も変え5年前の教訓を踏みにじってまたもや戦争のできる日本にしようと画策しているとき、とりわけ過去をもう一度見つめて時間がかかっても多くの人たちに訴え、草の根からの力で平和をかちとっていこうではありませんか。

 



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