赤旗読者通信のページ
2002年10月23日号
行財政改革をどう進めるか
砂田市議は一般質問で「何のための行財政改革か、福祉、教育など住民サービスの向上のためでなければならない」と、まず改革の目的を明確にすることを求めました。その上で「無駄を削るなら公共事業の必要性や効率性も吟味しなければならない」「住民自治、住民参加が保障される改革が必要」と指摘しました。
無駄遣いをただせ
無駄遣いをただす上で、市長交際費の半減とその使途をホームページと市報で公開すること求めました。
当局は交際費とは別に支出されている市長の弔電廃止を約束しましたが、「ホームページなどでの使途公開は今のところ考えていない」と答えました。
こんなことにまで使われていた市長交際費(税金)
▼ 県職員との懇談会 (02年8月25日)
ヘルシーパル 9万5427円
▼ 国会議員との懇談会 (02年5月7日)
東京・赤坂小みや13万9650円
▼ 同 懇談会 (03年2月1日)
津沢のある料亭 10万6722円
多すぎる
小矢部市の市長交際費
人口4万7千人の七尾市でも210万円余、人口一人あたり45円。一方、小矢部市は380万円(?04?年度予算)、一人あたり111円。
公共事業を見直せ
綾子河川公園の建設中止を
散居村の公共下水道は
合併処理浄化槽方式で
公共事業の見直しでは、必要性に疑問の声が自民党市議からも出された綾子河川公園の建設中止と、公共下水道を散居村にまで広げることの是非を検討し、市営の合併処理浄化槽方式の導入を求めました。
当局は公共下水道事業について「総合計画にのっとり多方面から調査したい」と答え、大家市長もいまの下水道のやり方について疑問点として、「地下に(公共下水道施設で)150億円が潜っている。散居村を全部やると数百億円になる。これを後世に全部残してよいものか。よりよい方法があるので置き換えていきたいが、前からの約束もあるし、全部変えるのは難しい。住民が合意できないとできない。合意できたところではやっていきたい」と答えました。
人件費削減だけでは矛盾でる
自民党市議も懸念
行財政改革特別委員会では自民党市議からも「人件費を減らす考えでは、矛盾がでるのでは。保育所ではいまパート保育士が半分いる。果たしてこれで子育てによいのか」という意見が出されました。
市民の手で議員を交代できるようにすることが肝心
議会改革特別委員会では、自民党市議から「定数削減が目標」などの発言が相次ぎました。
砂田市議は市議会の役割を確認すべきだと述べ、「議員は主権者である市民の代表。主権者に議論を公開するのは当然だ。さらに、議員が市民の意向に反する場合には、選挙で交代できるようにすることが大切だ。選挙で主権者が意に添わない議員を退け、代わって意欲のある市民を議員にすることが肝要だ」と強調しました。
定数削減は
市民の議会進出の道を狭める
議員定数削減は、そのような市民の議会進出への道を狭く閉ざすことになります。
議会は主権者の代理として税金の使い道を議論する場ですが、市民が進出できにくいと、市民の目から見ての税金の使い道をチェックする機能が働かなくなるおそれがあります。