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2003年11月23日号


「日本国民救援会砺波支部」を結成

岩脇いじめ裁判の原告岩脇さんの訴え「学校の非教育的な対応」に憤りの声

日本国民救援会砺波支部結成大会が11月18日、福野町産業文化会館で開かれました。

日本国民救援会は、戦前の治安維持法の下で弾圧された人々を救済・支援する中から生まれた団体で、創立75周年を迎えています。昨今は、憲法改悪阻止、警察と司法制度の民主化などの制度問題に取り組むとともに、権力による弾圧やえん罪、労働事件などの支援に努めています。

同富山県本部では、県警の覚醒剤事件もみ消しの責任追及など、県下のさまざまな権力犯罪や人権擁護裁判の支援を行ってきましたが、県本部と会員のつながりが弱く、会員による運動が十分に広がらないままになっていました。そのため県本部と地域の有志が準備を進めて、このたび新たな支部結成と運びとなったものです。

 

結成大会では、役員合議制の運営や地域に班をおくこと、当面「山田温泉病院不正徴収金返還訴訟」や「福祉保育労花椿分会浅谷委員長不当解雇撤回訴訟」(準備中)の支援など、今後の活動についての「申し合わせ」を確認しました。

また役員として、雨野勇夫支部長(福野)、中島徳郎副支部長(城端)、堀内喜亨(小矢部)を選出しました。

 

第二部では、訴訟を準備中の浅谷啓太さんが、社会福祉法人渓明会での入所者への不当な扱いと、それに抗議し改善を求めた自分への差別と弾圧の様子を告発し、「福祉施設のあり方を変えるために、誰かが声を上げなければならない」と訴訟を決意するに至った心境を披瀝しました。

 

また、岩脇いじめ自殺裁判の原告、岩脇克巳さんと寿恵さんが、当時奥田中学1年生だった寛子さんがいじめを苦に自殺した経緯と学校側の親心を踏みつけにする対応を報告しました。そして、「生徒一人が自殺したと言うことを真剣に受け止めない学校の体質をこのままにしては、いつまでたっても学校は子どもの人権と安全を保障することができない」と思いつつも、いじめたとされる子どもたちへの配慮から6年後に訴訟を起こすことにならざるを得なかったなど、15年にわたる苦しい「たたかい」を吐露しました。

参加者からは、学校の事務的で非教育的な対応に憤りの声があがり、会場の35名の参加者から約2万円の支援募金が寄せられました。


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