赤旗読者通信のページ
2003年8月31日号
「アメリカの勝手は許さず、アジアのことはアジアで」がアジアの流れ
日本共産党の外交路線と共通する
講演の夕べ
アジアの国際会議に出席した笠井亮さん(党国際局次長)語る
「日本の安全と世界平和―――野党外交で見えてくるもの」と題する講演の夕べが8月26日小矢部市内で開かれ、80名が参加して盛況でした。主催は講演の夕べ実行委員会。講師は8月4日から9日まで、マレーシアの首都クアラルンプールで開かれた第1回東アジア会議とアジア太平洋円卓会議に参加し、マハティール首相らと歓談してきた笠井亮さん(日本共産党国際局次長、前参議院議員)。
笠井さんは最初に小矢部市との関わりについて、1982年に妻の両親(小矢部市興法寺在住)に結婚のお願いに石動駅に降り立った思い出を紹介されました。
1500人の会議に招かれた笠井さん
第1回東アジア会議はマハティール首相の知恵袋となっている国家戦略研究所が主催し、東南アジア10カ国と中国、韓国、日本が参加する1500人の会議で、政党の代表でしかも共産党というのは笠井さん一人とのことでした。日本の政治家で招待されたのは笠井さんのほか自民党の衆院議員一人でしたが、参加されなかったそうです。笠井さんは1500人のなか挙手で発言を求めて4回発言したそうです。
アジアの流れに逆らうのは日本だけ
笠井さんはそこで感じたこととして、第一に「アメリカの勝手は許さない」「アジアのことはアジアで」と言うことが大きな流れになっていること、第二にその流れに逆らっている国が日本1カ国で、日米安保条約に縛られていることがその原因であること、第三に日本共産党の野党外交が、アジアの各国から共感を持って受け止められていることを具体的な経験にもとづいて報告しました。
アジアの流れになじむ日本共産党
共産党を認めていない国々もあるなかで、「共産党だ」と自己紹介するとギョッとされることもあったそうですが、日本共産党の「非同盟・非核・紛争の話し合い解決、国づくりは自主的に」という考えを話すと、違和感なくなじんでもらえたそうです。
笠井さんに国際会議の模様を尋ねた詳細な記事は日刊「しんぶん赤旗」8月23日付1面、6面に掲載。日刊紙をお読みでない方で希望される方にはコピーを差し上げます。この機会に日刊「しんぶん赤旗」もお読みください。
集いの冒頭、司会の砂田市議は、「自民党の野中元幹事長が中国へ行ったらマスコミは大きく報道するが、日本共産党のこのような活動を全く知らせていません。ぜひ今日の講演で、日本共産党が何をしている政党なのか、ほんとうの姿を見てほしい」と呼びかけました。
講演の後、参加者から「笠井さんは何カ国語を話されるか」「テレビ討論でも共産党をのけ者扱いしているが、どうしてか」「国民は自分の思いを語らないといけない。それが政治を変える」「拉致問題で日本は中国からまともに相手にされていないのではないか」などの質問が出され、笠井さんは一つ一つにこたえていました。
この集いには坂本ひろしさん(衆院富山3区候補、共産党県青年学生委員会責任者)も参加し、暮らしを支える政治の実現を訴えました。
ビデオ「イラク戦争の真実」を上映
講演に先立って「イラク戦争の真実―――被害の実相とアメリカの戦略」(上映時間25分)というビデオ上映もありました。このビデオにはニュースで余り報道されない内容が収録されています。クラスター爆弾や劣化ウラン弾による民間人への被害の実態や、アメリカブッシュ政権と軍需産業との癒着の構造、日本がイラク攻撃の出撃基地とされていること、世界と日本の反戦運動が国際政治に重要な影響を与えていることなど、多くの人に見てもらいたい内容でした。
9月17日には富山市でも上映会をする準備が進められています。市内でも、いろんなグループの会合で上映会を開き、「戦争反対」「平和の国際ルールを守れ」の世論をひろげましょう。(ビデオは砂田市議が貸し出します。)
参加者の感想から
共産党ちゃ、普通の政党なんだ!
◇初めて共産党というものの話を聞いた。これまでは共産党というとイメージが悪かったけど、話を聞いてみて、なんだ、普通の政党なんだと思った。
◇これからに希望のもてる明るい話しでよかった。
◇たくさんの人が集まって、元気になった。
◇世界政治という大きなテーマでしたが、暮らしのことも話した方がいいのでは。
◇笠井さんは優しさのなかに鋭いものを持った方で、信頼の置ける政治家だと感じた。