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2003年6月15日号


「戦争する国」にしてはならない
有事法制は発動させない
「有事法制を考える学習会」に参加して

 石動コミュニティセンターで5日、「有事法制を考える学習会」を開きました。
 折りしもこの日参院有事法制特別委員会で有事関連三法案な採決が、自民、公明、保守新の与党三党と民主党、国民改革連絡会(自由党、無所属の会)で強行し、賛成多数で可決しました。
 「攻撃に備える」という口実で自衛隊が海外でアメリカの先制攻撃の戦争に参加し、その戦争に国民を罰則つきで強制動員する法律です。
講師の堀口氏 学習会は砂田喜昭市議の司会で始まり、有事法制が制定されても発動を許さないたたかいはこれからです、と訴えました。
 講師に、日中友好協会全国理事・同富山支部理事長の堀口尚氏が紹介されました。
 堀口氏は自らの波乱万丈の経歴を語り、体験的にこの問題を考えてみたいときりだしました。
 幼少期は現在の北朝鮮にいて、難民も経験し、捕虜も経験した。親とも思っている中国人に助けられたが、救った子の病気が伝染して亡くなった。そいうことからも平和の語り部として生きつづけたい。
 自らの体験から、戦争は国民の財産や生命を守っていては勝てない。唯一の道は戦争をしないこと、平和を守る道は日本国の憲法の立場そのものです。
 戦争は何故起こるのか、それによって儲かるものがいるからだと述べ、日本の黒幕的群像の策動も解き明かしながら、有事法制をつくる勢力は日本を普通の国にすると言っていることを紹介、北朝鮮問題(拉致、不審船、核)は許すことは出来ないが、これを最大限に利用していると批判。
 自由と民主主義をなくすのも戦争であり、力がなければだめだ、という「戸締り論」にも反論。平和外交を進め、平和憲法を世界に広めていくこと。決して平和ボケでなく、大変なエネルギーの要ることだと言及。
 学習会はこのあと意見の交換があり、戦争の悲惨さを知らない人物たちが居丈高に振舞っている、生々しい悲惨さを知らせていくことが大事、有事法制を実質無効にしていく動きが必要、などの声があがりました。
 有事法制を実行するには、核心となる「米軍支援法制」、国民に戦争協力を強制する「国民保護法制」などが必要です。学習会を通じて、いよいよこれからのたたかいが重要の思いを強くしました。
 「戦争する国」にしてはならない。絶対に。
(Y生)

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