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2003年6月8日号


無理に福岡町と合併しようとすれば、過剰サービスを提案するおそれ

新市役所が現福岡町役場となってもよいのか?

砂田市議 市町村合併対策委員会で説く

 

市町村合併について話し合う市議会の対策委員会が62日開かれ、当局から526日に福岡町へ11での任意合併協議会の設置を申し入れ、その返事を待っていることが報告されました。

会議では15年後の地方交付税を含めた財政見通しが問題となり、当局は次回には提出できると述べました。

 

小矢部市からの申し入れの際に福岡町長から再度「高岡市を含む21町での合併を考えてもらえないか」という話があったと紹介されました。

自民党所属議員から「小矢部市が21町はあり得ないと言っているのに、小矢部市の人口の3分の1しかない福岡町がいまだに何でそんなことにこだわるのか」「小矢部市に対する内政干渉だ」などと述べました。これに関して、大家市長は「すでに高岡市を含む合併はあり得ないことを高岡市にも断言してある」と言明しました。

「合併特例債」の返済に加え

4億円もの自主財源が削減

砂田市議は「申し入れ」の中身に関して、次のように述べました。

@ いま議論されている合併騒動は、国の押しつけによるもので、住民サイドから「合併したい」と持ち上がったものではない。だから、無理矢理合併しようとする必要は全くない。

A 福岡町が小矢部市と単独で合併したくないといっているのに、無理に合併をすすめようとすると、福岡町に対して過剰サービスを提案してしまうことになる。

(ア)  今度の提案には「新市の事務所位置」について、「現在の福岡町役場または小矢部市役所」と「福岡町役場」が最初になっており第一候補と受け取られかねない。それでほんとうによいのか。

(イ)  「合併特例債」については「福岡町の意向を十分尊重する」となっているが、福岡町は運動公園の建設を今後の課題に掲げていた。しかし、運動公園は小矢部市にすでにあり、綾子河川公園の計画時に「小矢部市の規模の市に運動公園が二つも必要ない」と市自身が言っていた。「合併特例債」は借金で、必要でもない運動公園を小矢部市民の税金も使ってつくってしまうことになるのではないか。

B 福岡町と合併したら15年後に地方交付税を含めた財政見通し(シミュレーション)がどうなるのか。いまの制度上、合併すれば15年後には新市の地方交付税は5億円削減されると思う。合併して仮に福岡町議会を廃止し、小矢部市議会に吸収しても、1億円節約できるだけだ。「合併特例債」の返済が迫られるうえに、4億円も自主財源が削減されて、はたしてやっていけるのか、真剣な検討が必要ではないか。

 

財政シミュレーション

市当局「次回には提出できる」

 

当局は今後の地方交付税の推移、見通しについて、国の制度改革の見通しが不明なのでなかなか予測困難だが、現行制度という前提で福岡町と予測のすりあわせをしており、次回には提出できると述べました。女性議員も「私は合併賛成派だが、財政シミュレーションはきちんと出すべきだ」と述べました。

 

地方交付税をめぐって

市長「砂田さんの言ってきたとおりだった」

 

地方交付税をめぐる問題について大家市長は、「砂田さんが以前から言ってきたことがだいたいその通りだった。はじめは9市の市長も合併しないとやっていけないと思っていたが、いまでは6市の市長が単独でいけると思っている」と述べました。


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