赤旗読者通信のページ
2003年5月18日号
砂田市議の市議会産業建設常任委員会報告
市、綾子河川公園に7.5億円も
都市公園づくり 市民参加で計画を
市議会産業建設常任委員会が5月13日開かれ、当局より綾子に河川公園を新設する計画案の説明を受けました。
計画案は、小矢部川と渋江川が合流する三角地帯に綾子河川公園をつくるもので、そのための都市計画決定説明会が5月22日、総合会館で開かれます。
同地帯には、埴生から島へ抜ける第2千歩島線が通る予定で、小矢部川、渋江川に4車線の橋を架ける計画が進行中です。
計画案によると、公園の面積2.6ha(うち水田の買収面積1.8ha、残りは河川の堤防のり面)、事業主体は小矢部市で総事業費7億5千万円(国の補助金3億5千万円)を見込んでいます。完成予定を平成19年か20年としています。
堤防の高さまで土盛りする必要があり、10万立方メートルの盛土が必要で、公共事業の残土を入れる予定です。市内で年間発生する残土は2〜3万立方メートルで、足りない分は内山にある公共残土のストックヤードからも搬入するとのことです。
この公園には遊具や水遊びができる子供用のプール、森、芝生ひろば、駐車場などを配置するとしています。
以前には市民プールをここに移転するという話も出ていましたが、それはできないことになりました。国の補助をもらって競技用50Mプールを新設するには運動公園に設置する必要がありますが、小矢部市にはすでに運動公園があり、さらにもう一ヵ所増やすことは人口規模から見て無理だと言うことです。
河川公園がほんとうに必要なのか
ここで問題なのは、この河川公園がほんとうに必要なのか、はたして市民に活用されるかと言うことです。子ども連れで遊ぶひろばとしてはすぐ近くにクロスランドがあります。この河川公園には、子どもの手を引いて歩いてくることはできません。自動車しかありません。
当局は小矢部市の都市公園の面積は人口ひとりあたり9.8平方メートルで、目標とする11平方メートルに近づけたいとしています。しかしそれならば、どこにどんな公園をつくるか、市民参加で計画をつくることが必要ではないでしょうか。城山公園の活用策、町のなかの空き地、空家を生かした公園づくりなど、考えてみてはどうでしょうか。
5月22日の都市計画決定説明会で形式的に了解を得られたとするのではなく、市民参加で街づくりを考えるきっかけにする必要があります。