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2003年3月9日号


あせるな合併、冷静に「財政見通し」を
市長 福岡町との合併に本音ちらり

市議会合併対策委員会が2月27日に開かれました。市長は福岡町との合併に関して見解を示し、いくつかの本音をのぞかせました。

合併決断の期限
大家市長 「福岡町の言う9月議会までは待てない」

大家市長は福岡町との合併を決断する時期について、「福岡町は9月議会といっているが、合併の協議を進める日程を考えると7月頃が限度だ」と述べました。

合併特例債を半々にとの福岡町の主張に・・・

大家市長 「理解はできるが、現実にはいくつもハードルがある」

また「福岡町が1対1の合併なら対等合併で、合併特例債を福岡町に半分もらいたいといっているが、それを受け入れるつもりなのか」との質問に、大家市長は、「合併特例債を半々にということは感情的には理解できるが、現実には、合併特例債として認めてもらえる事業かどうかについては国の認可が必要であり、合併協議会で全部そのまま通るわけでもない。さらに議会の承認がないと実施に移せない。高岡市と合併すれば、せいぜいで1人の議員しか出せないが、小矢部市と合併すれば数人は出せると指摘したことがある」と述べました。

小矢部市がこのほど発表した新幹線石動駅の可能性調査によると、新幹線石動駅設置の概算事業費は153億円です。大家市長はかねて合併特例債でこれに充てようと述べていましたが、福岡町の主張「合併特例債を半々に」を理解すると言うことは、新幹線駅をあきらめたのか、それとも理解をしめすだけで合併してしまえば多数で押しきる考えなのか、どちらにもとれる発言でした。

「連邦制」といいながら

大家市長 新市の名前は「小矢部市でよいのでは。福岡市とはいかんでしょう」

合併の形態について、役場が二つあることから、大家市長は「連邦制がよい。名前は小矢部市でよいのではないか。福岡市というわけにはいかんでしょ」と述べました。

3月議会には砺中支所の廃止が提案されています。砺中町と石動町の合併で支所の存続が約束されていましたが、40年後には廃止の運命でした。最初は連邦制といっても、将来まで約束されるわけではありません。

市当局 3月議会で合併の是非を検証する「財政20年間の推移試算」を報告したい

砂田市議は合併した場合としなかった場合の20年間の財政シミュレーションの準備状況を訪ねたのに対し、西川総務部長は3月議会には報告できるようにしたいと答えました。

「合併すると議決せよ」との発言に反対

砂田市議 「財政見通しもないのに決めることはできない」

委員会で一部議員から「議会として合併すると議決してはどうか」という発言も出されましたが、「市長がまだ決めていないのにいかがなものか」という慎重論も出されました。
 砂田市議は「合併したら財政的にどうなるか、シミュレーションがでていないのに決めることはできない」と主張しました。結局、今後の検討課題となりました。



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