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2003年2月16日号

市 新年度予算案発表
30人学級へ、一歩前進

 このほど2003年度予算案が発表されました。新しく始まる事業を中心に紹介します

地方交付税、実質で増える

 「毎年、地方交付税が減らされるから合併はやむを得ない」と、地方交付税問題が合併押しつけの口実に使われてきましたが、小矢部市では来年度は交付税が増えることが明らかになりました。
 形の上では地方交付税が減ることになっていますが、それに代わるものとして国が導入した臨時財政対策債を加えると、今年度に比べて増えます。臨時財政対策債は、後年度、元金と利息の返済分の全額が地方交付税で戻ってくることになっており、実質的には地方交付税と同じです。

2003年度 2002年度 増減(千円)
地方交付税 3,605,000 3,880,000 −275,000
臨時財政対策債 700,000 390,000 +310,000
実質の交付税額 4,305,000 4,270,000 +35,000


小学1年生、30人以上学級に
補助の先生配置


 小矢部市は小学校1年生の30人以上の学級に、市単独で補助の先生(多人数学級講師)を配置することを決めました。いま予想されるのは、大谷小学校で2人、東部小学校と蟹谷小学校でそれぞれ1人の先生が配置されます。予算額は562万円。

太陽光発電に補助制度新設

 太陽光発電に対する補助制度を作ることになりました。1キロワットあたり6万6千円を補助します(限度は発電出力10Kwまで)。
 日本共産党の砂田市議が、議会でたびたび取り上げ、実現を求めていたものです。予算額160万円。4キロワットの設備をすると26万4千円の補助金が出ます。約6軒分の予算です。

旧北陸中央病院の一部建物を活用し
文化スポーツセンター

 旧北陸中央病院の一部建物を活用して、文化スポーツセンターを設置することになりました。今年8月オープン予定で、1680万円の運営費を計上しています。また、そこを活用する芸術少年団(美術・陶芸・雅楽少年団)をつくります。
 砂田市議は「公募による市民参加で跡地活用の検討を」と提案していました。今回の予算案では、跡地全体の活用までは含まれていません。

津沢 「あけぼの作業所」 当面存続

 今年4月に津沢コミュニティープラザがオープンしますが、それにともなって砺中支所の解体工事が行われます。そこに同居していた津沢商工会は砺中図書館の跡に移転します。存続が心配されていた障害者福祉作業所「あけぼの作業所」も、当分の間、現在地で活動できます。

新規住宅建築・取得者に
1年目、固定資産税減免


 定住促進のために、新規住宅建築・取得者に対して1年目のみ固定資産税相当額(50万円を限度)を助成する制度を作ります。

趣味活動グループに補助

 趣味活動をするグループに対して「いきいきサロン事業」として補助することになりました。予算額は20万円。
 これは12月議会で砂田市議に取り入れたいと答えていたものです。

空き店舗利用の街かどサロンにも補助

 空き店舗を利用した街かどサロン整備事業(小矢部商工会が実施)に150万円の補助をします。

保育所にプール設置 3カ年で

 保育所にプールを整備します。組立式のものを3カ年計画ですべての保育所に配備します。2003年度には3保育所を予定し、600万円の予算を計上しています。

学童保育は夏休みも

放課後児童健全育成事業(学童保育)は5小学校で、夏休み、冬休みも実施します。予算は1650万3千円です。

 夏休みに学童保育の子どもたちがそれぞれの学校プールを利用できるようにしてほしいという声が父母からあがっています。市は、安全のことがあるので検討中とのことだそうですが、同じ小学校の児童でありながら、自宅から通う子どもはプールを利用できるのに、すぐ隣にある学童保育から通う子どもはダメだというのは、ちょっと変ですね。


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