赤旗読者通信のページ
2003年2月2日号
転作31.2%
もうこれ以上の拡大は無理
1月22日に開かれた市議会産業建設常任委員会で、今年の転作目標面積が示されました。
各地区別転作目標面積 (単位a)
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小矢部市の転作目標面積は、昨年に比べて75ha増の1107haで、全水田面積3、548haの3分の1では米作りができません。
政府は、転作の理由に米価の安定を挙げていますが、毎年米を作る面積を削減しても、米価は下がる一方です。砂田議員が「これだけ減反したら、米価が安定する見通しはあるのか」と質問しましたが、市当局は「1俵16、000円を維持できたらありがたい」としかこたえることができませんでした。
輸入して減反は亡国の農政
外国からミニマムアクセス米として年間70万トンも輸入しています。日本で米を作らせないで外国から米を輸入することは亡国の農政で、国益を守れない自民党政治の結果です。
収穫できない大豆も
転作で一番多くつくられているのが大豆で、昨年は538haに作付けされました。しかし、これ以上大豆の作付けをして、収穫が果たして可能なのかどうか、真剣な検討をすべき時期に来ています。昨年は、収穫時期の天候不順もあって田に立ち枯れたまま放置されているところも目立ちました。
転作で作付けされた品目ごとの面積 (単位a)
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働き手が足りない
ここには、二つの検討課題があります。一つは、経済効率だけに目を奪われて家族農業を成り立たなくさせてしまった結果、農作業に従事する人手が不足しているという問題です。農作業は天候に左右されます。収穫時に集中して人手がいる場合があります。村中の協力で除草や作業をしている地域では短期間での収穫ができているのに、一部の農家に作業を委託してしまったところでは、天候不順で収穫が間に合わなかったところが生まれています。
もう一つは、多様な作物を作付けする問題です。どんな作物が可能なのか、小矢部市としても検討することが必要ではないでしょうか。