「明るい小矢部」のひろばのコーナー
2003年1月号

昨年末には、政府の「米改革」に反対する全国の農民たちの大規模な中央行動がありました▼「減反」が耕地面積の4割にもなろうというのに、政府が米の需給・価格管理から手を引き、農家の収入をいっそう下落させて農家をつぶし、いまでさえ40%しかない食糧受給率をさらに引き下げようというのですから▼ちょうどそのころ、富山食健連(国民の食糧と健康を守る運動富山県連絡会)が呼びかけた輸入食品事情を視察するツアーも行われました▼参加者は、港で、冷凍庫付きの貨車のようなコンテナが何段にも積み重ねられておかれているのを見ました。たとえば13%の塩水につけるだけで、その生鮮食品は「加工」されたと見なされ、残留農薬の検査が免除されるという事情を知り、びっくりしました▼農薬入りの枝豆、冷凍ほうれん草が入り続けた原因です。WTO協定以来、輸入食料品の検査はほとんど形だけのものになってしまいました。アメリカ優先、経済効率第一主義の農政では、国民の食料も健康も守れません▼東京のど真ん中の農民連の市場では、決して安くはない野菜がしっかりと売られていました。これは「日本の食料は日本の大地から」のスローガンが農民だけでなく、消費者にも支持されていることの証明です。ここに希望の芽があります。(H)

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