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2002年12月1日号

市町村合併に関するアンケート調査の結果
どう判断して良いか迷っている
これが多数(49.1%)なのに、
市当局 「必要」(42.2%)が多数と強引な姿勢


 市議会市町村合併検討会は11月25日開き、11月上旬に行われた「市町村合併に関するアンケート調査」の集約結果が報告されました。

合併の必要性について
すぐにも必要である いずれ必要である 必要とは思わない わからない 無回答 未回収 合計
回答数 200 984 240 113 3 1260 2800
構成比 7.1% 35.1% 8.6% 4.0% 0.1% 45.0% 100.0%
最適な合併パターン すぐにも必要、いずれ必要と答えた1184名の内訳
砺波地域12市町村 高岡広域圏3市1町 1市1町(小矢部市・福岡町) その他 無回答 合計
回答数 401 236 341 192 14 1184
構成比 33.9% 19.9% 28.8% 16.2% 1.2% 100.0%
母集団のなかの割合 14.3% 8.4% 12.2% 6.9% 0.5% 42.3%
合併が必要でない理由 必要とは思わないと答えた240名の内訳 複数回答のため合計と回答者数が合わない
現在のままで十分である 合併のメリットがわからない 合併への不安を感じる その他 無回答 回答者数
回答数 65 119 51 17 8 240
構成比 27.1% 49.6% 21.3% 7.1% 3.3% 100.0%
母集団のなかの割合 2.3% 4.3% 1.8% 0.6% 0.3% 8.6%


 それによると合併の必要性について「すぐにも必要である」とした人は7.1%で、「必要とは思わない」とする人の8.6%を下回りました。「いずれ必要である」とした人は35.1%でした。
 「わからない」や無回答、未回収が49.1%にものぼり、合併に対する情報が十分市民に伝わっていなく、市民がどう判断してよいか迷っている実態を浮き彫りにしました。

合併の必要性について


合併が必要でない理由


 ところが市当局は「すぐにも」必要と答えた人と「いずれ」必要と答えた人を一くくりにして「合併が必要」が多数を占めた(42.2%)として、合併特例債を利用できる期限である2005年3月までの合併に突き進む姿勢を示しました。これに対して二人の保守系の議員から、「『いずれ必要』というのは平成17年の期限にこだわらないという意味ではないか」との異論が強く出されました。
 大家市長は合併問題で「これから動く。あっという展開があるかもしれない」などと述べ、「自分に任せてほしい」と述べました。
 砂田市議は「任せるわけにはいかない」と発言し、「議会としては、任せるということではなく、市長が業務として動くことは認める」ということだと確認しました。


市政・県政を語る会での発言から

 日本共産党小矢部市委員会と後援会が共催した市政・県政を語る会が11月26日、総合会館で開かれ、合併問題が話題になりました。

 Iさん 何を目的に合併しようというのか。この前、富山の森市長の話を聞いたが、富山大橋や新幹線駅の高架化など大型公共事業をやろうといっていた。結局、周辺の人からいかに税金をかき集めるかが目的ではないのか。
 Tさん 合併したら税金や公共料金の負担がどうなるのか、合併しなかったら国から来る地方交付税がどうなるのかなど、住民が知りたい情報をもっと知らせるべきだ。そうでないとアンケートに答えようがない。



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