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2002年11月24日号

老人医療改悪 患者泣かせの「償還払い」

市、大幅に手続き簡素化の方向

「02年秋の県民大運動」実行委員会 小矢部市への要請行動で成果

報告 県政対策委員長 上田ゆみ子

 

県労連など9団体で構成する「02年秋の県民大運動」実行委員会の自治体要請行動が11月13日小矢部市役所で行われ、私も参加しました。

市当局と交渉する要請団

あらかじめ提出していた70項目に及ぶ「地域住民の暮らしと命、地域経済を守る要請書」への回答があり、次の点が市民にとっての成果として注目されます。

 

要請 改正老人健康保険法の101日実施に伴い、「高額療養費」及び「高額医療費」の支給申請手続きを簡素化すること。

回答 足を動かすことなく、法律通りでなく、砺波医療圏でも近く話し合い、統一した考え方でやりたい。もれなく償還払いができるようにしたい。

 

高齢者の医療費が1割負担(所得によっては2割)となりますが、一定額以上の医療費になると高額医療費として、払い戻しを受けることができます。

当初厚生労働省は、その都度領収書を付けるなどの面倒な申請手続きが必要としてきましたが、民主団体などからの強い批判の声に押されて、手続きの簡素化を言い出しました。

ただ、その実行は自治体任せであり、小矢部市は当初国の言いなりのやり方をしようとしていましたが、今回の交渉で大幅に手続きの簡素化を進めることを明らかにしました。

 

国保税の申請減免制度の改善

 

要請 国保税の申請減免制度を抜本的に改善すること。

回答 条例には申請減免の条項があるが、災害などの他「その他市長が必要と認める場合」という規定がある。ただ、具体策が見えないので順次協議しており、皆様の納得できるようなものにしたい。

 

市独自の教育施策を

 

30人学級」を実現すること

回答 822日に校長会に対して、30人学級や多人数学級の問題も含めて、小矢部市独自でやるべきことをまとめてもらうように話をした。

 

学童保育の充実を検討

 

要請 10月から市内の小学校で始まった放課後児童クラブについて、日曜日に学校行事が合った次の月曜日は学校が休みとなる。放課後児童クラブも休むため、働く父母は困っている。

回答 対策を検討する。

 

今回の行動を通して、暮らしやすい市政を実現するためには、要請を続けていくことが必要性であることを実感しました。



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