赤旗読者通信のページ
2002年10月13日号

人づくりのために県の姿勢を変えさせたい
上田ゆみ子氏訴える
日本共産党呉西地区委員会 演説会を開く

 日本共産党呉西地区委員会は9日、来年のいっせい地方選挙勝利をめざし、高岡文化ホールで演説会を開きました。木島衆議院議員をはじめ、小矢部市・西礪波郡で県議会議員選挙に立候補を予定している上田ゆみ子氏らが訴えました。

30人学級の実現が急務


 上田ゆみ子氏は、日本共産党小矢部市委員会が夏の市議選を前に行った市民アンケートにふれ、教育に関して学校週5日制や30人学級についての要望が多かったと紹介し、それにこたえる方策を訴えました。
 学校の実態として、非常勤講師が増えて打ち合わせに時間がとられたり、週5日制の完全実施と週5日制にふさわしくない新指導要領の押しつけなどによって毎日が過密スケジュールとなったりするために、子どもと教師のふれあう時間が少なくなっていることを指摘しました。
 上田氏は「教育予算を増やして30人学級を実現し、子どもが充実した生活をできるようにしたい。全国の自治体が30人学級に踏み出しているのに、富山県は実施しないばかりか、県内の市町村での自主的な動きに同意しないし、それを妨害する姿勢にあります。私は、県民の願いに冷たい富山県の姿勢を変えたい」と決意を語りました。
 また、生徒減に伴う高校再編の一環として県が打ち出した「南砺総合高校」について、それぞれが4キロも離れている福野高校、井波高校、福光高校、平高校を統合して一つの学校にする問題点を指摘し、「30人学級にすれば現状のままでも学級減はさけられる。人づくりは富山県、ひいては日本の将来を支える事業である。そのために私はがんばりたい」と訴えました。
 木島日出夫氏は、日朝首脳会談や拉致問題、アメリカのイラク攻撃などにふれ、「国連憲章の平和原則を守らせる国際的な共同」を呼びかける日本共産党の野党外交が全世界から高く評価されるようになっていると紹介しました。そしてアメリカが「先制攻撃」「核の先制使用」など国際ルールを無視する態度をとっていることを告発し、「この無法を許さない全国民のたたかいを」と呼びかけました。
 また、深刻な国内経済を立て直すために日本共産党が呼びかけた4つの緊急要求について紹介し、@社会保障の改悪の中止、A国民や中小企業への増税反対、B「不良債権処理」の名による中小企業つぶし政策の転換、C職場での無法の一掃のためのたたかいを呼びかけました(詳しくは先週の「しんぶん赤旗日曜版」)。
 小矢部市からのある参加者は「長野県での新しい政治の動き(田中知事の圧勝)に励まされた」と感想を語っていました。


赤旗読者通信のページへ戻る

砂田喜昭のホームページへ戻る