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2002年8月18日号

市の借金残高

1999年以降 毎年 少しずつ減る

決め手は無駄な公共事業の抑制

 

1999年度、150億円にもふくれあがっていた市債残高が、砂田市議の財政再建の提案後1999年度から減り始め、20033月には130億円にまで減る見込みとなりました。

借金、クロスランド建設でうなぎのぼりに

大家市政は1986年暮れにスタート、1990年度から本格的にクロスランド建設に取りかかり、市の借金残高はうなぎのぼりにふくれあがりました。

1990年度1年間で、前年比約3倍近い17億円もの借金をし、市債残高は81億円にふくれあがりました。クロスランドの建設が終了した翌年の1995年度には143億円もの借金を抱えてしまいました。これは年間予算に匹敵する規模です。10年前の1985年度の市債残高は年間予算の61%でしたから大変深刻な事態となっていました。その後の4年間も市債残高は増え続け1998年度末には150億円になりました。

この背景に自民党政府の対米追随政策

この背景には、自民党政府がアメリカの圧力に屈して430兆円の内需拡大を約束し、全国的に無駄な公共投資をあおったこと、その尻馬に乗って小矢部市長と市議会の自民党がクロスランド建設という無謀な計画に走ったことがあげられます。これに最後まで反対を貫いたのが日本共産党でした。

砂田市議の提案

「福祉の充実と財政再建は両立できる」

1998年度予算を審議した当時の3月議会で日本共産党の砂田喜昭市議は、「福祉の充実と財政再建は両立できる」として、@クロスランドタワーのような無駄な公共事業はもうやらない、A必要な公共事業でも借金返済額の範囲内で行うように工夫をすることを提案しました。(『赤旗読者通信』199845日号、市議会会議録平成103月議会36P)

当時、市総務部長は「約束できない」としていましたが、その後これが財政運営の基本方針となり、1999年度から毎年少しずつ借金が減り始め、来年3月末には130億円に減る見込みとなっています。

4年間の小矢部市の経験が示すことは、財政再建には無駄な公共事業の抑制こそ決め手であり、市町村合併は全く関係がないことを示しています。



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