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2002年8月4日号

視点 どの党を選ぶのか

議員の役割 「税金の無駄づかい」チェック

「市民の声を聞く」

から考える

 

「地方議会議員を選ぶには、自民党とか共産党とか、政党には関係ない。人物本位だ」という見方があります。

 

確かに「人物を選ぶ」側面はあります。公約を守る人なのかどうか、「ムネオ疑惑」「口利き政治」に代表される私利私欲だけの人物なのかどうか等、どんな人物なのかの見極めは大事なことです。

ところが、「人物本位」だけでは、地方議会といえどもたいへん困ることになるようです。

 

地方議会の議員がどの党に属しているかと言うことの意味を、ごいっしょに考えてみましょう。

 

日本共産党が行ったアンケート結果によると、議員に期待することの第一は「税金の無駄づかいを正す」、第二は「市民の声を聞く」と言うことでした。

 

第一の「税金の無駄づかい」の象徴といえる、中学校一つつくれるだけのお金を使ってしまった「クロスランドタワー」について、当時の議員はどんな態度をとったのでしょうか。

終始一貫反対を貫いたのは日本共産党の議員ただ一人、自民党所属の議員は、個人個人としては「あんなタワーなんか、何にするのか」と疑問を述べる議員もいましたが、結局自民党という枠に縛られて、全員が賛成に回ってしまいました。

こんな立場では、議員の大事な役割が果たせなくなります。

第二の「市民の声を聞く」という点でも、自民党と日本共産党の違いははっきりしています。

小矢部市では乳幼児医療費の無料制度ができましたが、これは11年前に日本共産党の議員が議会で初めて取り上げた問題でした。日本共産党は市民の皆さんといっしょに署名運動をしたり、陳情を支えたりして、議会で奮闘しました。

一方自民党としてはどうだったのでしょうか。

「少子化対策としては有効だ」などと発言する議員もいましたが、市民の皆さんから出された陳情に対して、いろいろ難癖をつけて、結局反対する、つぶすという役割を果たしたわけです。

その後の市民のねばり強い取り組みを背景に、日本共産党が再三取り上げて実現にこぎつけることになったのです。

このように、自民党所属議員の中には市民の声に耳を傾けた良識ある議員もいましたが、最終的には、自民党の政策に縛られて国や県の方針に逆らうことをせず、市民の声にふたをしたというのが実態です。

 

日本共産党は、国や県の制度が市民のために悪いものであれば、それを乗り越えていくために市民といっしょに奮闘する立場をとります。

日本共産党は、「住民こそ主人公」の立場を80年間貫いた政党だからこそ、こういうやり方をとるのです。

地方議員を選ぶには、「人物はもちろん、「住民こそ主人公」の立場を貫き「市民の願いを実現する」政党に属するかどうかが問われることになります。



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