赤旗読者通信のページ
2002年7月7日号
6月定例市議会報告
合併問題
市町村合併問題が6月議会での大きなテーマの一つでした。砂田喜昭市議の質問と市長の答弁の概要をお知らせします。
市民にとって合併で何が実現できるのか
砂田 何のための市町村合併なのか。明治時代には一つの村で小学校をもてる規模の自治体をというのが一つの目標とされ、昭和の合併は中学校をもてる規模の合併をという動きのなかで石動町が誕生したわけです。
それでは、今日どんな問題を解決するための合併なのか。合併することによって市民のために、どんな要求が実現できるのか、合併しないとなぜできないのかを具体的に検討する必要があります。
財政難の原因は自治体の規模が小さかったからではない
ところが、今問題になっているのは、国・地方の財政難だから合併しかないという話だけです。
しかし、自治体の規模が小さいから借金漬けになったのでしょうか。とんでもありません。小矢部市の借金が増えたのは、クロスランドタワーのように、国が面倒を見てくれるからと無駄な公共事業に莫大な借金をしたからです。
市長 合併について無視、傍観できない。市民ぐるみで真剣にこの問題を研究し、将来の幸せが見通せれば判断すべきだ。
合併しないという市町村もあるが、それに私は何も言わない。
合併問題は白紙で望んでいる。
市長も認める 合併すれば地方交付税が7割に減る
砂田 合併したら削減される地方交付税の試算を
市長 砺波地方12市町村が合併した場合、新しい市の地方交付税の試算について、240億ほどの地方交付税が、合併すると17万人ほどの市になるので、7割ほどに減ると見られる。
市長 新幹線石動駅の設置を合併協議のテーブルで協議するのは当然だ
砂田 合併特例債で新幹線石動駅を作りたいということを、合併協議のなかで主張をされるのか。
市長 新幹線石動駅については、現在、砺波平野の準備会では、各自治体の総合計画の財政のまとめをやっている。その中には石動駅の新幹線を含めた駅南第三区画整理事業も入っており、このテーブルでは協議されるのは当然である。
市長 合併問題は市民の合意ですすんでいきたい
砂田 合併しようという意志を決めた上でなければ、法定合併協議会に加入しないという態度を明確にすべきです。
市長 法的には市長のはんこと議会の議決でできるが、私は、市民の合意ですすんでいきたい。
市長 合併フォーラムの講師には賛成、反対の立場の講師を両方呼びたい
砂田 今後、2回開催する予定のフォーラムに、合併推進論者だけでなく、反対論者、慎重論者を講師に必ず加え、市民が公平な判断ができるようにすることを確認したい。
市長 ご要望に添うよう努力します。経費も、講師の事情もありますし、設定の期日もありますので、努力します。
砂田 合併問題の決着は住民投票で
砂田 合併するかしないか、どこと合併するかを決定するのは住民投票の過半数の賛成で決すべきです。
市長 住民投票については、法的拘束力がありませんので検討していませんが、議会で議決されればそれに従います。