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2002年5月5日号


上田ゆみ子の活動記
陸砂利採取
暮らしに悪影響与えないで

 4月初め、陸砂利採取について住民の方から質問と要望があり、6項目にまとめて小矢部土木事務所に問い合わせたところ、次のような回答がありました。
 
@.砂利が野積みされているのをよく見ます。建設業等で需要が少なくても認可が下りるとすれば、環境破壊につながるのではないですか。

 【回答】 砂利採取業者は建設資材の動向と需要予測を行い認可申請してくるものと考えており、申請があれば認可準則に照らし審査し、適法であれば認可します。

A.砂利採取の期間、土木事務所の見回りはどの程度行われているのですか。
 
 【回答】 土木事務所の担当職員が、管内の認可されている砂利採取場を、定期的(2ヵ月に1回)及び随時(抜き打ち)に、パトロールしています。

B.深さの制限はどれだけですか。制限を超えて掘られているということはありませんか。

 【回答】 認可準則では深さの制限は10mですが、当事務所管内ではこの制限を超えて認可している砂利採取場はありません。また、認可掘削深を遵守するようパトロール時等において指導しています。

※ 小矢部市・福岡町の地下水が浅いので、地下水脈に達したら砂利採取は物理的に不可能であるため、実際は6〜8mの申請とのことです。

洗濯物が汚れる

C.周辺の住民は、砂埃で洗濯物が汚れるなど迷惑を受けています。水を撒くのを止めてブラシで吸い上げる方式で道路を清掃していただきたい。

 【回答】 採取場においては、タイヤの洗浄池の設置を義務付けているほか、道路管理者においては、道路の使用許可にあたり、砂利等の飛散防止の措置を講ずるよう条件を付し、汚損した場合は採取業者で清掃するよう指導されています。

井戸水汚染が心配

D.陸砂利採取後、周辺の家では井戸が汚染されていないかが心配です。水質検査を業者に義務付けていただきたい。

 【回答】 埋め戻しの土砂は、自然の山土砂を使用しており、検査の義務付けは必要がないと考えています。

※ 地元説明会で井戸水の汚染が心配という声があれば、事前に業者が調査する場合がありますので希望を出していただきたいとのことです。

ダンプカーで道が傷む

問6.ダンプカーの往来で道が痛むが、この補修費用を業者に負担させているのですか。

 【回答】 道路の使用許可にあたり、使用者の原因で舗装等に損傷があった場合は、原因者で復旧しなければならない旨の条件が付され、そのようにされています。

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 総じて土木事務所は、砂利採取業者は建設資材の動向と需要の予測を行い認可申請してくるものと考えており、申請がなされれば、審査し、適法であれば認可されるとしています。
 土木事務所の回答についてご意見があればお寄せください。
私は、快適で安心できる住環境を維持するには様々な目配りや努力が必要であり、ささやかですがそのために声をあげていきたいと思っています。

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