赤旗読者通信のページ
2002年4月7日号

 高齢者医療をめぐって…
  体脂肪は30%以下に抑えて長生きを

 富山医療生活協同組合小矢部班の『健康班会』が3月23日午後、市の総合会館2階和室で開かれました。富山医療生活協同組合本部からは富山協立病院副院長の与島明美先生と医療技師の柴田さんが駆けつけました。
 始まるまでの待ち時間、集まった10人余の会員は子や孫の就職問題でにぎやかでした。

 与島先生は高齢者医療の実情を中心に話されました。
 高齢者の死亡原因の第1位は肺炎で、インフルエンザにかかった人が併発しやすいから,予防接種が望ましい。脳卒中・脳梗塞や骨折は寝たきりになりやすいから早期の手術、リハビリで、早くベッドから離れるように治療しているが、日頃から血圧をコントロールしておくとか、骨粗鬆症にならないように、転ばないように、対策が大切だと説かれました。

骨密度と体脂肪の測定値に
        一喜一憂


 いよいよ骨密度と体脂肪の測定。皆コンピュータから出てくる数字に一喜一憂です。自分の数字を見ながら、もう一度,与島先生のお話を聞きました。「骨密度が最大の頃(20歳頃)と比較して、70%台の人は、バランスのよい食事や適度の運動に心掛けましょう。70%以下の人は整形外科で診察を受けられるようお勧めしますよ。また体脂肪率は30パーセント以下に抑えて長生きしてください。万一倒れても、介護してもらいやすいから、喜ばれますよ」と厳しいジョーク。
 「ニトロに『賞味期限』はありますか」「貼るタイプの心臓病の薬は心臓の上に貼るのですか」「最近,要注意血圧が140から130に下げられたのはなぜですか」などの質問にも簡潔に答えてもらえ、楽しくてためになる、あっという間の2時間でした。

医療大改悪を阻もう!
まだまだ運動の余地ある

   
 最後に医療制度改悪のポイントの紹介。
 運動した結果、高齢者の負担を2割に引き上げることを断念させた。一ヶ月の負担最高額1万2千円をもっと引き下げさせることや、窓口全額支払い制度をやめさせることなど、まだまだ運動の余地があるとのこと。署名を頑張ろう、と納得の健康班会でした。


赤旗読者通信のページへ戻る

砂田喜昭のホームページへ戻る