赤旗読者通信のページ
2002年3月17日号
町の声 マルシェ津沢店 閉店から1ヶ月
地域に打撃
食品スーパー「マルシェ」が自己破産を申請し、津沢店が営業を取りやめてから、もう?1?ヶ月が経ちました。黒字だったと伝えられている津沢店の閉店は、地域にどのように受け止められているのでしょうか。津沢商工会の関係者にお聞きしました。
さらに落ち込むのではないか、と心配
(問) 津沢店の閉店をどのように見ておられますか。
◆ 買い物が不便になったという声をたくさん聞きます。歩いたり、自転車で来ておられた方々はとても困っておられるとも聞いています。
津沢の商店街は近代化が遅れており、これまでも、地域の皆さんが津沢で買い物をされる割合は(金額で)10%を割るのではないかといわれていましたが、マルシェ閉店で、さらに落ち込むのではないかと、心配しています。
むしろ、お客さんは砺波や福野の大型店へ流れるのでは…
(問)これで旧商店街にお客が戻ったということはありませんか。旧商店街に活性化のキャンペーンをされるような動きはありませんか。
◆ 津沢の商店主が高齢化してきて、このところずっと、集客の中心になってきた商店が次々に閉店しています。
その結果、八百屋、魚屋、肉屋、お菓子屋などが離れ離れになっていて、マルシェで買い物するのに慣れた人々を引き戻すような便利さがないのではないか、価格の点でも大型店の仕入れ方法にはなかなか対抗できないのではないか、どうしても砺波や福野のスーパーに流れるのではないか、と見ています。
『エントランスコア』で地域振興のきっかけを
(問) 津沢地域の振興策として何か計画をお持ちですか。マルシェを買い取るなどの動きはないのですか。
◆ 私たちとしては今度できる「コミュニティーセンター」のうしろの、国道471号線に面した1200坪の敷地に『津沢エントランスコア』計画を進めてきており、これを活性化のきっかけにしたいと思っています。平成15年度には工事にかかる予定です。資金は市などの補助を得て2億3500万円を予定しています。
『エントランスコア』では、めん類を中心にした飲食部門、スポーツ用品や生花、ケーキ、総(惣)菜などの物販部門、理美容、クリーニングなどのサービス部門で構成する計画です。
そこへ、マルシェ問題が降って涌いたわけです。マルシェの資産はいま裁判所の管理下にあり、まだ管財人も決まっていないということです。処分が決まるとしてもかなり時間がかかると思います。地域として大型店はほしいいのですが、今すぐ動くわけにはいかないと思います。
◇◆◇◆◇◆◇◆
なお、マルシェ津沢店には、社員6名、パート6名、アルバイト7〜8名の方が働いておられましたが、失業されました。退職金など労働債権についても、まだ何の話もないとのことです。