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2002年3月10日号

今光る10年前の「ゴルフ場反対運動」
10年ぶり 国土利用計画小矢部市計画の改定

 小矢部市は10年ぶりに「国土利用計画小矢部市計画」を改定し、3月定例市議会に議決を求めました。

 重要な変更箇所はゴルフ場建設を予定していたレジャーゾーンを削除したこと、桜町遺跡付近に道の駅整備を進めることなどです。          

 10年前の計画は市の発展をゆがめる危険な問題を含んでいました。その計画では、当時市内で計画されていたゴルフ場建設を推進し、ゴルフ場をさらに2ヶ所増やすことが盛り込まれていました。

 砂田市議は1992年3月議会で、「住民の反対でゴルフ場建設が頓挫しようとしているさなかに、小矢部市がわざわざ国土利用計画小矢部市計画にゴルフ場倍増計画を組み込むことは問題だ」と反対しました。政府があおったリゾートブームもバブル崩壊とともにしぼみ、結局ゴルフ場計画はすべて中止になりました。
 ゴルフ場建設反対運動は、当時日本共産党小矢部西部支部長だった萩沢邦夫氏を中心に、地権者らと協力して取り組まれました。ビラやアンケートで国土利用計画法に違反する事実を広く知らせ、住民の間で反対の世論を盛り上げました。議会でも砂田市議は繰り返し取り上げ、県当局とも交渉を重ねるなかで、用地買収を請け負っていた業者が撤退を表明するようになりました。   

 バブル崩壊後、小矢部市においてリゾート開発・ゴルフ場に手を染めて不良債権を抱え倒産する業者が出ませんでした。
 しかし、間違った内容を含んだ国土利用小矢部市計画をそのままにしておくことは許されません。今回の改定は遅きに失したとはいえ当然のことです。    


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