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2002年1月13日号

公共施設に太陽光発電を

砂田市議が12月議会で取り上げた太陽光発電についてお知らせします。

温室ガス排出抑制に大きな効果

 砂田 太陽光発電は二酸化炭素排出抑制にどれだけ効果があるのか。原子力発電では施設の老朽化に伴う放射性廃棄物の処分という難しく経費のかかる課題があるが、それを含めた発電費用の比較ではどうか。
 市当局 家庭に設置する4キロワット発電システムの場合、石油火力発電に比べ年間2・7トンの排出量の削減が見込まれる。これは一人当たりに換算すると0・73トンで、わが国の一人当たりの年間排出量9・93トンに対し7・3%の削減効果がある。
原子力発電の発電費用はキロワットあたり5円90銭で石油火力発電の10円20銭に比べ約4割低いと見積もられている(原発の耐用年数を40年、稼働率80%としたベストの状態)。これには放射性廃棄物の処理費用は含まれていない。その費用は平成32年ごろまでに約3兆円と見込まれていることから、原発の発電費用は決して公表値のように低いものではない。

太陽光の発電量を明示しPRを

 砂田 学校、保育所の大規模改造の際に、太陽光発電を設置し、発電量を子どもたちや周りの人が一目でわかるようにし、環境に優しいエネルギー政策に貢献するようにすること。
 市当局 施設規模や財源などの問題もあり、今後検討していきたい。

個人住宅設置に、市独自の補助を

 砂田 太陽光発電装置を個人住宅に設置する場合に市独自の補助制度を導入すること。
 市当局 補助制度を持っているのは富山市、新湊市で、利用申請件数が少ないため(富山市22件、新湊市1件)、市民の要望を踏まえて今後検討したい。

石動西部保育所の改修時に設置を

 砂田 今度石動西部保育所の大規模改修をする予定がある。その際、太陽光発電を設置したらどうか。電光掲示板で「ただいま何kWの電気を発電中」と表示すれば、石動高校も近くにあるし、「環境に優しいエネルギーを」との理解を深めるよいきっかけをつくることになる。
 個人住宅に設置する場合の補助制度の利用が少ないのは、太陽光発電の意義が十分市民に伝わっていないこと、設置費と電気代の節約の比較がはっきりしないこともあるからで、市の環境保護政策として打ち出したらどうかといっているのだ。
 市当局 検討していきたい。

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