赤旗読者通信のページ
2001年12月2日号
厚生労働省「これまでも要望をいただいており、運用を改善する」
補助教員の通年雇用に道を開いた共産党の政府交渉
日本共産党富山地方議員団は11月26日、来年度予算について政府交渉をしました。木島日出夫衆院議員、井上さとし参院議員も同席し、小矢部市からは、砂田喜昭市議が参加しました。
多人数学級支援講師
1年間同じ人を雇える
要望 富山県は多人数学級支援講師派遣事業を厚生労働省の「緊急地域雇用特別交付金」を活用して行なっているが、引き続き継続するとともに、半年毎に契約打ち切りで、違った人を雇わなければならないとか、一日の勤務時間が短い問題などの条件緩和を求めたい。
回答 平成16年度まで緊急雇用対策として継続することになりました。
これまでも現行交付金の運用についてご要望をいただいていたところでありまして、新しい交付金でも原則雇用期間6カ月だが、児童生徒にかかわる雇用については一度の更新を認める方向で検討を進めています。したがっておおむね1年間ということで4月から翌年3月まで雇用できます。
一日何時間までということは、厚生労働省としてはそのような制限をしていないので、それは県としての判断の問題だと思います。
インフルエンザの予防接種を
児童生徒にも
要望 法改正で、65歳以上にインフルエンザ予防接種が認められたが、児童生徒も対象に加えてほしい。
回答 児童生徒を対象にするには、法律を変える必要があるが、今のところ考えていません。
平成6年に子どもが対象からはずれたのは、効果に疑問が出されたからです。今後追加するかどうかについては、厚生科学研究室のほうで医学的にインフルエンザワクチンが幼児とか子どもに効くかどうか研究してます。高齢者の場合も、平成10年にインフルエンザによって1300人くらいの死亡者が出たがそのうちの1100人以上が高齢者でした。そういう背景があって、老人に対してインフルエンザ予防接種が効くかについて3年間かけて研究して、効くということになったので法律改正になった経過があります。
北陸中央病院の跡地問題
要望 北陸中央病院の跡地活用希望について、公立学校共済組合から照会が来ている。この土地はもともと小矢部市が寄付したものであり、新築移転した土地も実質上、小矢部市が無償で提供したものである。したがって、更地として無償で小矢部市に払い下げができるよう、国としても取り計らっていただきたい。
回答 共済組合が判断することです。
主務大臣の承認事項でありますが、小矢部市からは具体的に何も聞いていません。
利賀ダムの建設中止を
クマタカなどへの影響調査は「必要とあれば100年後も続ける」と国土省
要望 われわれが入手した『環境影響調査』によって明確になったが、ここはクマタカの生息地、繁殖地でもある。洪水対策、利水対策としてもダムの必要性が疑問である。
回答 クマタカ、イヌワシ、日本カモシカなどが確認されており、巣があることもわかっています。工事をやっていて貴重な鳥や動物などが影響を受けるのかどうか、調査を重ねているところです。
影響を与えない範囲で工事を並行してすすめていきます。
調査は、必要とあれば、5年後、10年後、100年後も続けていかなければなりません。