「明るい小矢部」のひろばのコーナー
2001年10月号

僕、戦争きらい。

「ぼく、戦争きらい。はやく、やめてほしい。」これは、ニューヨークセンタービル破壊以後の1年生の言葉です。世界中の子どもたちが、アメリカでのテロとそれへの対応を大人たちがどうしようとしているか、かたずを呑んで見守っています◆子どもたちは、純粋でいつも大人に言われているとおり、「命を大切に」という当たり前の気持ちを持っています。だから、「日本には、絶対戦争しないという立派な法律があるから、みんなは何があっても戦争に行かなくていいんだよ」というと、みんなが一様にほっとした顔をしたのがすごく印象的でした◆数日前の放課後も、6年生の女の子が二人で、「先生、アメリカのアフガンへの攻撃を、どう思う?」と突然聞いてきました。「あれは、間違っている」というと「やっぱりそうだよね」と二人で顔をあわせて目で確認しあっています。「日本がこれに加担して、日本も狙われることがあるんじゃない?」とか、いろいろ不安に思っていることを話し始めました◆子どもたちは、たった6〜12年しか生きてこなくても、それまでに学んだことを総動員して、今のアメリカとそれに加担する国は、やっぱり間違ったことをしているのではないかという不安や懸念を持っています◆子どもは正直で、ごまかせません。今世界中で行っている命をないがしろにする大人のさまざまな行為をどう説明できるでしょうか?これが、世界平和や人類の明るい未来につながる正義であると、堂々と語れるのでしょうか◆今こそしっかり大人が語ってあげるべきです。「やられたらやり返す」という馬鹿なことをしてはいけない。してしまった悪いことはちゃんと償(つぐな)わせて、みんなの知恵を集めて平和に元気に生きていける方法を考えていこうと。 (K)

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