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2001年10月21日号

30人学級で、どの子も伸びる学校を
署名運動でぜひ実現を  「みんなの会小矢部」が「つどい」開く

 10月13日(土)の夜、クロスランドおやべで「みんなの会小矢部」主催の『30人学級実現のつどい』が開かれました。

 堀内代表世話人が、7月末に発表された国立教育政策研究所の調査をとりあげた読売新聞の社説「証明された『少人数』のメリット」に触れて挨拶、「5つに分けた学級規模のうち、最も小さい20人以下のクラスが、小5の算数と理科、中2の数学と理科の4つの試験すべてで平均点が最も高かっ集いで話し合う参加者た」こと、「級友や教師との関係を肯定的にとらえる傾向が目立ち、有意差が認められた」ことを紹介しました。
 参加された小学校の先生は、40人近い子どもがクラスにいると学習活動がいかに大変かということを、実体験から詳しく説明されました。別の先生は、年々悪くなる子どもの集中力や忍耐力、「しつけ」のようすなどを、率直に語られました。
 参加者の一人は、「学校のたいへんな実態を聞いて、初めてわかりました。地域のいろんな人が、パートでもいいから、学校へ行って先生を手助けすればいいのではないか」と述べました。
 先生たちは、学校では子どもたちと教職員の人間関係が大切で、お互いが信頼できるように、ある程度、安定的な教職員集団が望ましい、と希望を述べました。基礎学力をつけるには正規の先生を増やしてほしいと述べる参加者もありました。
 また、「なぜ最近の子どもは、集中力や忍耐力がなかったり、かい性がないのか」との質問も出されました。
 参加者は、「今の子どもは、飲みたいときに飲み、食べたいときに食べられて、我慢をする体験なしに育っている」、「むかしのように、家事手伝いや稼業の仕事をしないので、かい性が育たない」、「テレビで夜の12時ごろまで起きている子どもが多くなり、活動のリズムが狂ってしまっている」など、現代の物質文明のマイナスの影響を確認せざるを得ませんでした。そしてそのような環境で育った子どもを自立させ、基礎学力を与えて行くには、もっと一人ひとりに目が届く「学級規模の縮小」が急務だと確認し合いました。

地方から国を動かす運動を

 砂田議員は「学校の先生の苦労が良く分かった。県が30人学級に踏み出すよう働きかけたいし、多人数学級支援特別講師を充実させて継続するよう努力したい」と述べました。
 司会者も「『30人学級』へむけて動き出した県や市町村がいくつもある。文部科学大臣も『未来永劫に30人学級にしない、というわけではない』と述べている。地方の運動を強めて、国を動かすように、署名運動を通じて理解を広げよう」と、この中身たっぷりの「つどい」を締めくくりました。

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