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2001年9月16日号


30人学級実現へ 署名活動を

「みんなの会小矢部」
 9月10日夜、「みんなの会小矢部」は第6回目の世話人会を「農村環境改善センター」で開き、30人学級実現、私学助成増額、学童保育の充実などの要求を盛り込んだ「ゆきとどいた教育を求める請願書」の署名活動を実施することを決めました。

 この署名は12年前から全国で取り組まれ、大きな成果を上げて来ました。富山県では、富山市、高岡市の教職員組合、新日本婦人の会、富山県高等学校教職員組合で作る「ゆきとどいた教育をすすめる富山の会」が中心となって実施してきました。
 「みんなの会小矢部」では、これまでも、小学校の「多人数学級支援講師」や学童保育などの問題に取り組んで来ましたが、要求実現のためには、国や県の予算をその方向に切り替えることがとりわけ重要だと分かって来ています。
 世話人会では「学校を訪ねたら、授業中なのに、休み時間かと思うくらい騒がしかった。もう、一人の先生が40人もの子どもを見てやれる状態ではない」という、女性議会での話題など、少人数学級の必要性について話し合われました。また、「俺たちのころは50人学級だった、プロの先生の癖に」とか「学級規模の縮小よりも道徳教育が大事だ」とか「この財政難の時期に無理だ」などの見方を変えていく事が大切だ、とされました。
 世話人会では、署名を積極的に集めてくれる人を増やすこと、月に一度は街頭署名をすること、10月13日には、学校と子育ての現状を話し合う集会開いて、少人数学級の必要について広く学習すること、などを決めました。

三上満さんを迎えて
  署名 富山県スタート集会

 9月8日には、富山市の安田生命ホールで富山県のスタート集会がありました。基調報告では、3千万署名が始まって12年間に上げた成果が確認されました。40人学級を推進・完結させたこと、私学助成を増額させて来たこと、障害児学校高等部を増設させたことなどがあります。
 「30人学級」の世論が大きく広がったことは最大の成果です。すでに十数県で、少人数学級を部分的に実現させました。来年度に向けては、山形県や埼玉県志木市などで一層充実した少人数学級が実現されようとしています。富山県でも「教育県なら、少人数学級に踏み出すべきだ」との福岡町長の県立高校将来構想検討会での意見表明がありました。
 基調講演では、教育評論家の三上満さんが「希望はぐくむ、ゆきとどいた教育のために」と題して講演。教育とは希望をはぐくむ仕事であり、そのためには三つのもの(自分、人間、そして明日)への信頼を育てなければならない。教師と生徒が人間としてぶつかり合う中でその信頼が生まれる。30人学級はそのための原点だ、と強調しました。

「大空へ飛べ」のミニコンサートも

 小矢部からも参加している高岡市教職員組合のステージ「大空へ飛べ」のミニコンサートが、かわいらしく力強く、集会参加者を励ましました。

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