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2001年9月2日号

歴史の真実を子どもらに
侵略と植民地支配の歴史にきっぱりと清算を

 太平洋戦争を正しい戦争だったと子供たちに教え込む扶桑社の歴史教科書をめぐってさまざまな意見が交わされています。自らが受けた学校での歴史教育について意見を集めました。

戦争の真実を知らないでアジア人と交流するのは恥ずかしいこと

 小・中・高校では日中戦争や太平洋戦争の歴史を授業で教わった記憶がほとんどない。大学の授業で始めて戦争の実態を知り驚いた。それまでは、親から話を聞いたり、映画やテレビドラマ、ドキュメンタリー番組などを見たりして少しは知っていた程度だった。日本が過去に行った戦争のことを何も知らずに、日本の若者が外国人に接したりアジアなどに旅行したりするのは恥ずかしいことだ。小・中・高校では生徒に戦争の歴史の真実を教えてほしい。 (20代女性)

日本人自らの手で事実に即した歴史教育を

 学校で戦争の歴史をほとんど教わらなかったが、テレビ番組や本で知っている。意欲のある人は自分で知る努力をすると思う。アジアの国々から抗議を受けて歴史教科書をみなおすというのではなくて、日本人自らが過去を振り返り事実に即して納得のいく歴史教育を行うべきだ。 (30代男性)

高校の授業で戦争の歴史を知って私の現代社会を見る目が育てられた

 高校生のときに、ある日本史の先生が「私は受験のための授業はしません。戦争の時代の歴史を省略せずに話します。関心のある人は聞いてください」と宣言されました。教職員組合の活動をしているその先生の授業で初めて知った歴史の事実は、その後私が現代社会について考えるための基礎知識になったと思っています。
(40代女性)

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