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2001年8月26日号

入札予定価格を事前公表したらどうなったか

 小矢部市では入札制度改善の一環として今年6月から予定価格を事前に公表しました。しかし、予定価格に対する落札価格の割合には、事前公表前と後で大きな違いがありませんでした。最近の5千万円を超える工事契約2件では予定価格の99・6%前後で落札しており、真に公正な価格競争が行われたのか疑問な結果となりました。当局の説明では、業者がパソコンを使って正確に見積もりができるようになり、しかもその積算の内訳を付けて入札させているから(業者による無理な値引きで手抜き工事を防ぐ狙いがある)でないかということでした。

条件付一般競争入札を

 日本共産党は入札について、談合を排除し公正な価格競争ができる改善を要求し、条件付一般競争入札や、指名競争入札でも福井県松岡町で行っているように日時をずらして半数ずつ指名するやり方を提案(1998年3月議会)してきました。

小矢部市における予定価格事前公表前と後での入札結果の比較    (金額は、消費税を含まない)
入札率の比較(合計金額により比較) 個別入札率の平均
公表分 未公表分
年度 事前公表 入札回数 件数 落札金額計 予定価格計 入札率 件数 平均(%) 件数 平均(%)
平成12年度 試行前 20 362 2,971,565,000 3,023,923,500 98.27% 362 98.04%
平成13年度 試行前4,5月 3 54 388,910,000 396,825,000 98.01% 54 97.62%
同 6,7月分 事前公表分 7 94 785,000,000 798,230,000 98.34% 94 97.99%
未公表分 16 42,390,000 47,547,000 89.15% 16 96.87%
平成13年度 小計4〜7月分 10 164 1,216,300,000 1,242,602,000 97.88% 94 97.99% 70 97.45%
13年度分のうち二つの事例
事前公表分 ふれあい交流センター 62,600,000 62,880,000 99.55% 1 99.55%
事前公表分 ケーブルテレビスタジオ建設 51,740,000 51,900,000 99.69% 1 99.69%
事前公表は予定価格が200万円以上の建設工事で、それ以下は未公表です。
未公表分の入札率が低いのは同じ10万円の値引きでも100万円の工事と1000万円の工事では値引率が違うためとの説明がありました。
入札率=落札金額の合計/予定価格の合計
個別入札率の平均とは、入札件数ごとの入札率を単純平均したものです。


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