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2001年8月5日号


砂田市議に聞く

財政再建と福祉の充実を両立させることは小矢部市の経験からいっても可能です
Q 消費税減税や社会福祉の充実といっても、国が莫大な借金を抱えているので、理想論に過ぎないのでは?

 消費税減税で5兆円、社会保障改悪の不安を取り除くのに約3兆円の財源が必要になります。共産党は5兆円の軍事費や50兆円の公共事業の見直し、70兆円の銀行支援を止めるなら、財政再建をすすめながら、家計を応援する政治ができると主張しています。私は、小矢部市政の経験からもこれは政治を変えれば可能だと思っています。
 ご多分に漏れず、小矢部市も90年代に借金を1・85倍にふやし、この前の市議選が行われた1998年度末では150億円(一般会計)にも達していました。私は市議選で、介護保険や子育て支援の公約を訴えながら、財政再建の道について、次の二つのことを提唱しました。@クロスランドタワーのような無駄な公共事業をやるなということ。A必要な公共事業でも、当時は消防庁舎のことを取り上げていましたが、1年でつくるのでなく、2、3年に分けてつくるなど、財政運営の基本方針として、公共事業に伴う新たな借金を、元金返済の枠内に抑えることです。当時は、市当局は、総合計画でいろいろ計画を持っているから、新たな借金を元金返済の枠内に抑える約束はできないといっていたのですが、その後、これが市の財政方針の基本になりまして、一般会計における借金の残高は、毎年減少してくるようになりました。98年度末に150億円だったものが、99年度末には148億円、00年度末には146億円、01年年度末、つまり来年の3月31日には138億円に減る予定になっています。
 その一方、財政再建をやりながらも、福祉の充実の面で前進をはじめています。全国的にみて高い水準の介護保険の独自サービスなどの実施には5777万円をあて、保育料第3子以降無料制度も563万円でスタートし、小学校入学前乳幼児及び妊産婦医療費無料制度も6932万円で窓口無料化も実現しました。学童保育の充実についても今年度699万円で石動小学校でも開設することになりました。これだけのことを新たに行っても、借金の残高を減らすことができるのです。

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