赤旗読者通信のページ
2001年7月15日号
教科書採択は現場教師の意見をふまえて
小中学校で来年度から使用する教科書の採択時期が迫っています。報道によると、現場教師の意見を排除して教育委員会の判断で、扶桑社の社会科教科書を採択させるため、全国的に自民党や県教委が圧力をかけているといいます。これまでもお知らせしたように、この教科書は真実をゆがめ侵略戦争を美化するもので、子どもらに渡せないと批判の強いものです。
小矢部市議会にも昨年12月議会に、この教科書の採択を狙って請願が出されましたが、市議会は3月議会において、圧倒的多数でこの請願を不採択にしました。
この請願は「小中学校教科書採択制度の改善について」という題で、「教科書採択は教育委員会の最も重要な任務のひとつ」だが、正常に機能していないので、調査委員会でどの教科書を採択するかの答申を行う場合、絞込みを行わないことなどを求めたものでした。教科書調査委員会にはそれぞれの教科の専門教師が参加し選定作業を行っております。
この請願を不採択としたことは、市議会が現場教師の意見を排除してはならないとの立場を表明したことであり、今後、市教育委員会の対応が注目されます。