赤旗読者通信のページ
2001年5月27日号
不況打開へ、家計をあたためる政治を
日本共産党がシンポジウム
日本共産党が5月20日、高岡商工ビルで「不況打開を考えるシンポジウム」を開きました。パネリストは税理士の瀬野誠氏、パブリック・アート・ディレクター横山善一氏、高岡民主商工会副会長の麻喜八郎氏、日本共産党から木島日出夫衆院議員でした。
横山氏は井波の木彫の売上が不況の影響で半減している現状を訴え、その中でも芸術家として、「今こそ、倹約に倹約を重ね、自分のやりたいこと、自由な創造的な作品を作りたい。(作品の定価の)ゼロをひとつとって、皆さんにお買い上げいただきたい」と述べ、共感の拍手に包まれました。
木島衆院議員は小泉内閣の経済政策を批判し、消費税減税など、日本共産党の緊急経済対策を語りました。
ある参加者はフロアから発言し、不況のため毎月300万円の売上があったアルミ鋳物業者が今年に入って100万円を割るようになり、金融機関への毎月の返済40万円に困るようになったが、民主商工会といっしょに金融機関と交渉して毎月10万円に返済条件を変更してもらった経験が紹介されました。小泉内閣の言う不良債権の最終処理を急げば、このような業者も倒産に追い込まれることになります。
国民生活をあたためる政治への転換を痛感させられたシンポジウムでした。