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2001年5月13日号

文化財保護に補助制度新設
曳山、歌舞伎山、獅子舞が対象

 今年4月から曳山、歌舞伎山の修繕や山倉の新築、修繕、獅子舞の用具、衣装の修繕に、市が補助金を出す制度をつくりました(市文化財保護事業補助金)。

曳山、歌舞伎山への補助内容

 補助制度の内容は、曳山、歌舞伎山(山倉も対象)は、1町内に200万円を限度に、修繕にかかった経費の2分の1まで補助金を出します。ある下新田町の曳山車町内の曳山で、1回目に50万円の補助金をもらった後、また、何年か経って修繕をする場合、150万円までは補助金をもらうことができます。今年度予算ではそのための補助金として200万円を予算化しています。補助を受けるには、市教育委員会文化課に申請し、審査を受ける必要があります。いくつかの町内から申請が重なった場合は、原則として先着順となります。曳山は11町内、歌舞伎山は6町内にあります。

獅子舞への補助内容

 獅子舞については1町内50万円を限度に、修繕費の2分の1まで補助します。今年度予算は200万円で、少なくとも4町内は補助を受けられます。現在、獅子舞は84町内が持っています。

この補助制度新設は砂田議員の質問がきっかけ

 この制度ができるきっかけは98年3月議会予算特別委員会での砂田議員の質問でした。当時、市は「行政改革」を口実に補助金の一律カットを行ない、曳山祭りに対する補助金も削減しました。これに対して、曳山の維持・修繕に多額の費用がかかるとして、補助金削減を見直すように求めました。当局は次のように答えました。
[答]財政課長 砂田委員さんのおっしゃった曵山祭りなど、非常に経費を要するんだといわれた、その実態をもう少し把握して、こういうものは必要なものとしてみていくべきだろう。

さらに曳山が市指定文化財であるとして、維持・修繕に対する補助制度の新設を求めました。
[問]砂田議員 曵山の車が傷んで危険だということになると、車や軸を新たに作り直さねばなりません。そのような大修理には6百万円から1千万円かかります。これも全部自分達で用立てています。市指定文化財でもあり21世紀に引き継ぐためにも、新たに大修理のための補助制度を設けるべきではないか。
[答]総務部長 当市の指定文化財が曵山以外にもたくさんあることから、これらを総合的に判断しながら検討してまいりたい。

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