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2001年4月22日号

30人学級が実現されない今・・・
もう一人の先生、やぁい
待たれる多人数学級支援講師

「みんなの会小矢部」(明るい富山県政をみんなでつくる小矢部市の会)が提出した「少人数学級の実現」を求める陳情は、残念ながら市議会民生文教委員会で不採択になりました(既報) 。そこで、新学期が始まったばかりの小学校低学年の実情や父母・先生たちの願いについて、いっしょに考えてみることにしましょう
 国による一学級の少人数化が進まないなかで、30人学級実現を求める県民・市民の声が年々広まってきています 。このような声におされて、県は昨年度から、小学校低学年の多人数学級へ「支援講師」(子どもにとっての「もう一人の先生」)を配置しています

 

配置基準昨年

1クラス36名以上

 

1クラス38名以上  5時間
2
クラス77名以上 10時間

   (本年

1クラス36名以上

             ?

津沢小昨年

配置

 

 

(本年

38名 配置

    38名 申請中

 

蟹谷小昨年

配置

 

 

(本年

 

    38名 申請中

 

大谷小昨年

 

配置

 

本年

 

 

   79名 申請中

 本年度の配置について市教委に尋ねたところ、1年は4月中旬に配置、2・3年については4月17日現在作業中だが、近く公表できる見込みとのこと 。上の表は、小矢部市での配置<準備>状況について、これまでに判ったことをまとめたものです。(4月18日現在、該当校のみ
 この事業は、各学校からの申請を受けて、県が必要を認めた上で配置するしくみ 。まだ決定されていない2・3年の場合、今年から配置基準が後退するらしいとの観測も伝わり、父母・先生たちの一部に不安が生まれています
 もし、2・3年に県の講師が配置されないとしたら、今度こそ市独自で各学校の申請にこたえる手当てが望まれます
 また、この事業が厚生労働省の「緊急地域雇用特別交付金」を使っているため、同じ講師が一年間を通して指導できない、勤務時間に制約がある、などという問題があります
 さらにこの「緊急地域雇用特別交付金事業」は本年度で終了します 。16日付けの北日本新聞によると、秋田県と新潟県が独自に、小1,2年には1クラスを30人程度に少人数化して教員配置をしたといいますから、少人数学級を求める願いに、来年以降、県や市がどうこたえるかが問われます
 「みんなの会小矢部」では、引き続き皆さんといっしょに住民運動を広めていきたいと考えています

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