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2001年2月11日号

スギの雪害対策で申し入れ
 2月6日、日本共産党小矢部市委員会は砂田喜昭、萩沢邦夫、上田ゆみ子各氏の連名で大家市長に申し入れ書を手渡しました。
 申し入れでは、森林が地球環境の保全、自然災害の防止、水資源の涵養など多面的な公益的役割を果たしているとして、次の4項目を要望しました。@今回の雪害被害の把握に、市としても努めることA被害木の伐採跡地の復旧造林事業で、国の補助制度に載らない小規模なものについて、独自の対策をB林道などをふさいでいる倒木を除去し、交通を確保するために、市の援助をC林業家が山の復旧に意欲を持って当たれるよう対策を知らせ、協力の組織を。
 大家市長は、県とも協議し、何らかの対策が取れないか、検討したいと答えました。
 砂田市議と上田ゆみ子氏はその足で森林組合を訪ね、経過を報告。竹田常務は、「要望をきちんとまとめていただいてどうも」と答えました。

申し入れ書の全文は次のとおりです。

2001年2月6日

小矢部市長
大家啓一殿
                                                 日本共産党小矢部市委員会
                                   委員長(市議会議員) 砂田喜昭
                                                  政策委員長      萩沢邦夫
                                                  県政対策委員長   上田ゆみ子

スギ人工林の雪害対策について

今年1月中旬の大雪で、市内人工林でスギの折損被害が発生しました。この被害は県林政課の調べによると、小矢部市だけでなく、福岡町、氷見市、黒部市など県内各地でも同時発生しています。

もとより林業、森林は、地球環境の保全、自然災害の防止、水資源の涵養など多面的な公益的役割を果たしています。しかし、国産材の価格低迷など、林業を取り巻く環境が厳しい中で、今度の自然災害は林業の衰退に拍車をかけることが懸念されます。災いを転じて福となすということわざがありますが、長期的な視野にたって災害に強い森林作りをすすめるためにも、下記の事項について、緊急の対策をとられることを要望します。

                                 
一、今回の雪害被害の状況の把握に、市としても努めてください。

二、被害木の伐採跡地を復旧する造林対策で、国の補助制度に載らない小規模なものについて、独自の対策を講じてください。
(説明)たとえば跡地にケヤキ、クヌギなど広葉樹を植林すれば、その後の管理にも手数が少なく、しかも、地すべり災害対策にも効果を発揮することが期待されます。災害に強い山作りを長期的展望で進めることも重要です。

三、被害木などの伐採及び搬出、とくに林道などをふさいでいる倒木を除去し、交通を確保するために、市の援助をしてください。
(説明)林道の復旧は現状では、地域住民総出で行っています。農地、農業用施設の災害復旧に当たって、国の災害復旧事業の対象にかからないような小規模災害についても市単独で、自治会、土地改良区などが事業主体になって復旧を行なう場合の補助制度を創設しましたが、その経験が参考になると考えます。

四、
林業家に山の災害復旧、維持管理に意欲を持って当たれるよう、これらの対策を十分知らせ、協力を組織するように努力してください。以上


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