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2001年1月1日号


知的障害者を
社会全体で支える施策の必要を痛感しました


上田ゆみ子県政対策委員長 知的障害者が入所する施設が足りないのではないかという読者の声を聞き、施設の現状を知るため、まず、あけぼの作業所を訪問しました。

あけぼの作業所を訪問

 この作業所には、15名の方が通っており、職員の指導のもとで製造業の下請けの仕事をしています。
 所長のお話では、学校卒業後の知的障害者の生きがいと健康保持のため、作業所は大きな役割を果たしているが、最近は不況により、下請けの仕事が減り、仕事確保に苦労しているとのことでした。
 今後の課題としては、通所のための交通手段として、小矢部市営バス(キーバス)が利用できるようにコースの変更を検討してほしいという要望が出されました。また、将来知的障害者の就職などの相談を受ける生活支援センター作りをめざしていると、熱意を込めて語ってくださいました。

定員いっぱいの渓明園

 次に訪問したのは、小矢部市論田にある渓明園です。入所の定員は80名で、現在定員に達しています。職員は看護婦、栄養士、調理員を含めて36名で、園生の生活指導を行なっているそうです。月1回の保護者会を行なっていますが、その日はマイクロバスを使って保護者の交通の便を図っているというお話でした。
 市の社会福祉課によれば、平成13年4月から井口村に花椿という施設が開所する予定であり、小矢部市からも入所希望者があるということです。花椿は入所60名、通所20名、ショートステイ4名の定員で運営されます。このため、当面は施設入所待ちが解消される見通しですが、現在家族と生活している知的障害者が、将来一人暮らしとなったときのための施策を、今後社会全体で考えていく必要があると思いました。
                (上田ゆみ子)


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