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1999年10月31日号

介護保険の改善へ市民の声を集めよう
「よくする会」が署名運動をスタート

 「介護保険と福祉をよくする小矢部市民の会」の結成総会と講演の集いが総合会館で1999年10月23日、会場いっぱいの80名が参加し感銘を与えた勝田登志子さんの講演て開かれ、介護保険の改善に向けて今こそ市民が声を上げていこうと話し合われました。
あいさつする西野章悦さん 結成総会は大森北治さんの司会で始まり、呼びかけ人の一人である西野章悦さんが「医療・福祉は昔から行政でやってきた。行政に対してしっかりと訴えないとよいものにならない」とあいさつされました。歯科医の岡宗祐二郎さんからは「介護保険には、さまざまの問題を抱えた欠陥だらけの保険だといわれています。また介護保険の施行により従来のサービスの打ち切りなど福祉水準の低下が危惧されます。そういう問題を一つ一つみんなで解決して、住みよい小矢部市の街づくりになるように、福祉向上をめざし、市民に喜ばれる会になるようにがんばりましょう」とのメッセージが寄せられました。
経過報告をする阿尾多美さん 続いて新日本婦人の会小矢部支部長の阿尾多美さんから、これまでの経過報告と会が実現をめざす6項目の要望、趣旨に賛同できる人は誰でも参加する会であること、会として署名や講演を行っていくことが提案され、参加者の拍手で会の結成を確認しました。
 記念講演はぼけ老人を抱える家族の会勝田登志子さんで、参加者に深い感銘を与え、「これまでのマスコミで聞かれなかった問題点がよくわかり、どうかしなければという意欲が高まりました」などの感想が寄せられました。
 会場からは、「弱者切り捨てのこんなひどい法律を議員たちが黙って通すとはどういうことか」との怒りの声が出されました。呼びかけ人でもある中山好雄さんは「昨日老人福祉大会を開いて特別養護老人ホームの増床などを決議し、市長に陳情することになった。介護保険が高齢者に安心できるものにするように求めていきたい」と会場から訴えられました。
 砂田喜昭議員も会場から「国民の批判を前に、国や地方自治体も動揺している。今が改善のチャンスととらえ、署名で、目に見える形で市民の気持ちを表そう」と呼びかけました。

参加者の声
 40代の女性です。家に2人の介護を要する高齢者(両親)がおります。(中略)介護保険のことについて、聞けば聞くほど前途多難な(まったくこの先明るさが見えない)現実に胸がつぶれる思いがします。
 ほんとうに日本の国には「お金」が全くないのでしょうか?「医療」や「福祉」「教育」に必要な費用を出さない、日本の国の明日が見えるようです。国に必要経費がないというのなら、介護保険も支払います。けれど、一人暮らしの高齢者が増えるこれからの社会でちょっと人の手を借りれば何とかくらしていけるご老人たちに対して、サービスを切り捨てるということがないよう、(中略)市民が協力して声を上げなければならない、真の意味の血の通った介護の社会化をめざしていかなければと思います。(Kさん、当日の参加者)


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