トップメニューネタバレ映画評ハムナプトラ2 黄金のピラミッド

映画のラストシーンが書かれています。まだ、鑑賞されていない方はご注意を!


「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」

ストーリー
  前作から8年。リックとエヴリンの"冒険夫婦"は1児の親となっていた。
  彼らは再びエジプトの遺跡にいた。そこで、彼らは黄金のブレスレットを手に入れる。そのブレスレットは遥か5000年前に悪魔(アヌビス神)に魂を売り渡した戦士スコーピオン・キングのものであった。
  ロンドンに帰宅し、ほっと一息つく2人だったが、愛児アレックスが誤ってブレスレットを手にはめてしまい、抜けなくなってしまう。そのブレスレッドは腕にはめてから7日後にスコーピオン・キングを蘇らせてしまうものだった。
  一方、エジプト、死の都ハムナプトラでは、前作で葬り去った”ミイラ番長”ことイムホテップの遺体が発掘されていた。彼を崇める英国博物館の館長は遺体をロンドンに持ちかえり、復活の儀式を行い、イムホテップを復活させてしまう。イムホテップの目的は世界征服。そのためには今年蘇るはずのスコーピオン・キングを倒さなければならない。キングを倒すことにより伝説ではアヌビス神の軍団を手に入れることができるのだ。イムホテップは腕にブレスレッドをはめたアレックスを誘拐し、スコーピオン・キングが待つ黄金のピラミッドへ向かう。
  息子が誘拐されたリックとエヴリンも弟のジョナサンを伴い、飛行船を使い、エジプトへ向かう。
  道中、な、な、なんと!!!エヴリンの前世がイムホテップの妻であったことが発覚する(なるほど〜、そ〜きたか(笑))。

  3000年前、イムホテップとエヴリンは夫婦だった。しかしイムホテップはアナクスムンを愛していた。密会がばれたイムホテップは王を殺し、アナクスムンと共にミイラと化されてしまったのだった。エヴリンとアナクスムンは恋敵であった。

  ミラというアナクスムンの生まれ変わりの美女が現れ、イムホテップは彼女をアナクスムンとして復活を遂げさせる。

  ついに黄金のピラミッドにたどり着いたイムホテップの軍団。そしてリックとエヴリンの一行。
  果たして、この黄金のピラミッドでリックとエヴリンは子供を取り戻すことがでいるのか?スコーピオン・キングは復活するのか?
  戦いの第2ラウンドがついに幕を開けた。

ネタバレ
  イムホテップより一足先に黄金のピラミッドに着いたエヴリンとリックは、イムホテップとアヌビス神の手下との戦いの混乱に乗じて息子アレックスを救出することに成功する。ほっとする父子。しかし、突如現れたアナクスムンにエヴリンが刺され、死んでしまう。愛する人を殺された怒りに燃えたリックはイムホテップを追い、黄金のピラミッドの中に入っていく。
  アレックスはエヴリンの魂を呼び戻す方法がひとつだけあることを知っていた。それは死者の書という本にある呪文を読み上げること。エヴリンを死の淵から蘇らせるため、その本を手に入れる必要がある。その本はアナクスムンが持っていた。アレックスとジョナサンは勇気を絞ってアナクスムンをおびき寄せる。ジョナサンの口八丁手八丁により死者の書はまんまとアレックスの手に入ってしまう。アナクスムンがジョナサンの命を奪おうとした、そのとき、死の淵から蘇ったエヴリンが現れた。3000年続いた女同士の戦いに終止符を打つときが来た!短剣を手に戦いはじめる!!

  一方、ピラミッドの中央でイムホテップとリックは戦いはじめていた。過酷な戦いの中ピラミッドが激しく揺れ、神殿の向こうから巨大なさそりの形をした怪物が現れるl。それこそ4000年の眠りから目覚めたスコーピオン・キング、その人だった。

  砂漠では、スコーピオン・キングの軍隊が終結しつつあった。神の戦士アーデス・ベイが率いる神の軍団とのすさまじいい肉弾戦が繰り広げられる。

  スコーピオン・キングがイムホテップに詰め寄る「おまえは私を殺しに来たのか?」。しかし、イムホテップは「私はあなたの僕でございます。あの男があなたに危害を与えようとしています。」と態度を豹変させる。スコーピオン・キングの標的はリックに絞られた。命からがらスコーピオン・キングから逃げるリックだったが、神殿の壁画にスコーピオン・キングの弱点がしるされているものを発見する。スコーピオンキングは「黄金の杖」により死滅させることができると書かれた壁画だった。黄金の杖は前回、ハムナプトラの遺跡でジョナサンが持ちかえった遺跡の中にあった。「とりあえず、これを信じるしかないだろう」。ジョナサンにその黄金の杖をスコーピオン・キングに投げるように指示する。ジョナサンはここ一番の勇気をしぼり、黄金の杖を投げた。しかし、その杖はイムホテップが横取りしてしまう。イムホテップは、その黄金の杖をスコーピオン・キングに向け、投げる・・・もしここでイムホテップがスコーピオン・キングを倒すと、イムホテップが世界を制覇する力を手に入れてしまう。イムホテップが投げた杖がスコーピオン・キングに迫る!しかし、ぎりぎり寸前でリックはその杖を横取りし、そのままスコーピオン・キングの腹に突き刺す。スコーピオンキングは絶叫と共に大爆発してしまう。

  同時に砂漠では一斉にスコーピオン・キングの軍隊が消えてしまう。神の戦士が勝利したのだ!

  爆発のイキオイで地面の亀裂に落ちかけていたイムホテップとリック。そこにかけつけたエヴリンとアナクスムン。エヴリンは危険を顧みずリックを助け出す。アナクスムンはイムホテップを追いて逃げ去っていく・・・。愛するアナクスムンに裏切られたイムホテップは失意の中、亀裂の底(地獄)へ自らその身を落としていく・・・。一方、アナクスムンは逃げる途中でスカベラ(ゴキブリみたいな肉食昆虫)に襲われ、消えていく。

  ものすごい勢いで周囲の草原を吸収していくピラミッド。このままではここは危険だと感じたリック一行はピラミッドの頂上を目指す。一番上に行っても、どんどん周囲の草原はピラミッドを飲み込むがごとく集まってくる。もうだめか!!と思ったそのとき、空から飛行船が現れる。飛行船に命からがら乗り込む一行。最後の最後にピラミッドの頂点にあるダイヤをせしめるジョナサン。

  飛行船は彼らを乗せて、去っていく。その飛行船に敬礼をする神の戦士たち。

  飛行機は空のかなたに消えていく。(完)


太郎と花子のエピソード1討論

「『帝国の逆襲』だね(笑)」
「ラスト、飛行船が助けに来るとこなんて、ルークを救うミレニアムファルコン号そのものだもんね。」
「群集シーンなんて、そのまんま『エピソード1』。本当は、『スターウォーズ』でこの迫力が見たかったんだよなあ。」
「他にも『グレムリン』みたいな小さい怪獣が、イムホテップの軍隊を襲うところなんか『ジュラシック・パーク』みたい。」
「さらに、その大群が『スターシップトルーパーズ』だし、馬鹿馬鹿しいやられかたは『博士の異常な愛情』」
「飛行船の先頭で、リックとエヴリンのラブシーンのカット割は、まんま『タイタニック』」
「その飛行船は、なぜか月をバックに・・・『ET』やん!」
「よ〜く、見ると映画のパロディシーンが満載。それをさりげなくやっているところは映画ファンをうならせるわね。」
「うんうん、作っている側はけっこうそれを狙っているんじゃないか?と思うなあ(笑)。」
「前作は『レイダース』のパロディってだけだったのに、さらにパワーアップって感じ」
「パワーアップといえば、前作ではエヴリンが、図書館の棚を片端から将棋倒しするシーンがあったけど、今回は子供が、神殿の柱を将棋倒し(笑)。そういえば前作にこういうシーンがあったなあ。って鮮明に思い出しちゃって、爆笑してしまった。」
「さらにいえば、イムホテップの攻撃が前作では”砂”を使っていたのに、今回は”水”。こちらもパワーアップって感じだったわね。」
「うーん、でもさ、イムホテップって、弱くなったね。」
「スコーピオン・キングに対し”私はあなたの僕です・・・”なんて言うイムホテップを見たくなかったわ。前作で惚れちゃった私はなんなの?って感じで・・・」
「で、スコーピオン・キングは?」
「あ〜ん。素敵。」
「でも、ラストのスコーピオン・キングはCGばりばりで、軽かったねえ・・・」
「な〜んで、あんなさそりみたいな格好にしちゃったのかなあ・・・あれがでてきたとき、”わたしのキングさまをかえせ〜!!”って思ったわ。」
「まあ、まあ、『スコーピオン・キング〜ハムナプトラ外伝』も製作中みたいだし、それを楽しみにしようね。」
「うんうん。」


伊達と酔狂 June,2001