スガアマ’s でいりーらいふ

絵ヘタ、キャリア不足、
・・・欠点は多いけどそれでも負けねぇ!!
できるだけ多くの人に喜んで貰える漫画が描けるなら
(法とモラルに反しない限り)何だってやってやる!

あたしは・・・”情熱と執念の漫画描き”だァー!!!

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2011年11月11日(金)
ボランティアしてきました

今週8〜10日、スガアマは旦と共に陸前高田へ行ってきた。
上はその間お世話になった皆さんと一緒に撮って頂いたもの。
今回、お手伝いさせて頂いた「みちのく衛生の会」さんは
主にトイレの清掃やがれきの消毒、病院の送迎や
買い物代行などで被災された方々への生活支援を行って
いる。

旦の仕事の都合で墨田を出発したのは7日夜11時。
月明かりの中、交代で車を運転しつつ、東北道を
ひた走った。降り口である一関ICに近い金成(かんなり)PA
にたどり着いたのは明け方の4時。まずは一安心とばかりに
仮眠をとった。起きたのは朝6時、気温は2℃、吐く息が白い。
その後、一関ICを降り、バイパス沿いのガストで暖かい
食事をとった。(その後ガストには朝食の都度お世話になる)

一関から猊鼻渓を越え、8時20分頃陸前高田へ到着。
陸前高田市は「高田松原」といった風光明媚な場所として
知られる。以前は浜に沿って7万本も植えられていたそうだが、
震災による津波で現在は1本だけが残り、皆を勇気づけてくれて
いる。

事務所には既に地元のメンバーの方が来ていた。
ご挨拶もそこそこに用意して頂いた作業着に着替える。



8時50分、ミーティングが始まった。
それぞれ作業を割り当てられ、準備のできた者から
出発していく。ボランティア初日、我々が手伝った作業は
トイレ掃除。がれきの分別作業に追われる被災現場や
仮設の会社、お店などにはなくてはならない「簡易トイレ」が
併設されている。

まずは清掃する前の状態を写真撮影。それから分担作業
でトイレをすみずみまでピカピカにしていく。大抵レンタルで
ある簡易トイレは持ち運びしやすい様軽量化されており、
かつ頑丈にさせる為壁面を板チョコやワッフルのように
凸凹に作られたものが多い。そこに消毒液をかけ、
雑巾で拭いていくのは些か面倒だが、地元の皆さんの
喜んでくれる姿を見るとそんな手間さえなんとも思わなく
なってしまう。トイレ掃除とは地味ではあるが、ほんの1、2分
閉じこもる空間とはいえ、清潔に気持ちよく使える幸せを
考えたら欠かせない作業だ。少しの時間でも
それができた事が嬉しい。



翌日、我々が向かった先は被災現場の真っただ中。
以前、そこは住宅地だそうだが現在はがれきの
”臨時”集積場になっている。
現在、がれきは分別作業に入っており、木材、車と
仕分けが進んでいる。

遠くには流されずに残った建物がポツポツと見える。
道路はあれど、側溝は土砂で埋まり、全く機能していない。
所々で標識の柱が折れたままになっている。

がれきの間には布団や衣類など、実際生活で使われ
てたんだなと思わせる物が木材などと一緒に積まれている。
そのがれきの山は長時間放置されたままになっていたのか
所々から草花が生え、カラスやカモメもいる。
かろうじて水の流れる側溝には小魚の群れも泳いでいた。



その場に車から降り、メンバーの方の云われるまま、
後ろからホースを誘導する。ホースからは消毒液らしき液体
が強い圧力で噴出し、地面を掘り起こしていく。はじめ、何の
作業だか分らなかったが、後に伺うと土に含まれる油分の
中和作業だということが分かる。

津波にのまれた大量の車。そこからはガソリンといった
オイルが漏れる。当然、それが地面にあったらオイルが
沁みこみ、土壌を汚してしまうだろう。




それを証明するかのように、地面からは次から次へと
オイルらしき白いものが浮かんでくる。同じところを念入りに
吹きかけていくが、白いものは次から次へと際限なく
浮かび上がってくる。結果が見えないだけに、あと何回、
どの位の深さまでやればいいのか見当がつかない。

陸前高田には車の集積場が複数個所ある。
それを全てとなると、まだまだ時間がかかりそうだ。

最終日は午前中のみのお手伝い。
初日同様、トイレの清掃を行った。
今こそピカピカではあるが、以前は泥だらけで壁面も汚れ、
便器の周りではウジが這って歩いてたという。

他にも、中学校内に建てられた仮設住宅へチラシを配る
など、地元の皆さんと直接やりとりする機会もあった。

こうして2泊3日のボランティアはあっという間に終わった。
猊鼻渓で蕎麦を食べ、労をねぎらったが、コミティアの
巡回受付をやり終えた時のような達成感はない。
ボランティアした気がしない。全然し足りない。

もし自分で良かったら・・・またやらせて頂きたい。

がれきの山や窓ガラスのない建物の様子はテレビで
何度も見た。でも、実際現場へ足を運んで初めて
知った事のなんと多いことだろう。短い期間だったが、
今回、被災地を訪れてみて、3・11は今も決して
終わってないのだと否応なしに分かった。


↑帰り際、復興祈願に訪れた「毛越寺」(もうつうじ)

・・・なんて偉そうに述べてしまったけど、かくいう我々は
少し前まで、ボランティアなど向こう側の世界でしか
ありませんでした。

そこで、ボランティアしたくても具体的にどうしたらいいのか
分からない、そんなあなたへ。

以下アドバイスになるか否か・・・?



1、まずは実行日を決めてしまう!
  予定のない、良さげな時期があったら後先の事など
  考えずにハイ決定!但し、1か月前ぐらい(最低でも2週間)
  余裕を持たせる。

2、お仕事を探す!
 個人で動くより、団体の活動に参加される形のほうが
 やりやすいし、周りの迷惑にもなりにくいと思います。
 まずは「Yahoo !ボランティア」といった検索サイトから
 探してみます。場所、仕事内容など、選ぶ要素は
 いろいろありますが、まずは「長期のみ」か「短期OK」か
 で選ぶと良いと思います。

3、コンタクトをとる!
 やりたいお仕事が見つかったらその団体にメールで連絡を
 取ります。正式に決まったら宿泊先、食糧の調達場所、持参
 するものなど、分からない事があったら質問します。

4、ボランティア保険に入る!
 大抵行政のほうで「ボランティアセンター」という施設があると
 思いますので、そこへ出向き、書類を書いて入金します。
 費用は高くてもおひとり様2,000円以下でしょう。
 誰かが代表で書類を書けば良い仕組みになっており、
 (その場合、メンバー全員の住所を知ってなければいけません)
 センターの近くに郵便局があれば簡単に早く手続きが済みます。
 書類の控えは保険に入った証明として大切にとっておき、
 ボランティア当日も持っていきます。


あとは当日約束の時間に集合場所へ赴き、団体側の指示に
従って行動します。

・ガラス片が散らばるなどの危険な場所もあるので、
 決して離れて行動しない事!

・当然ながら、被災地や地元の皆さん、お世話になる
 団体の皆さんなどには敬意を払う事!



地元の方からは、ボランティアとして来て何かをして貰う以前に、
被災地へ関心を持って来てくれるのが嬉しいのだと聞きました。
「復興」それはいうまでもなく、国民全体の願いです。
もし、関心がありましたら、是非、ボランティアの扉を
ノックしてみてください。


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