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FAQ
Q 金属板の厚みを18ゲージとか20ゲージと表現してあるのですが

A 電線のAWG,BWGのように、近代工業黎明期には、製品の正確な寸法と言うより 製作に使用した工具(線材を引き出すダイス等)の番号により表現していたようです。

金属板の板厚も、金属を引き延ばすロール(ストリップミル)の間隔設定で決まる時代が 長かったようで、一部、ゲージ(Gauge,Gage)表現があります。

私は良く知りませんが、下記の米国の鉄鋼メーカ(?)のホームページに該当する表が有りましたので 一部ご紹介します。
DSM Manufacturing Company
http://www.precisionsheetmetal.com/home/thickness.htm
ALUMINUM Gage STEEL
(mm) (inches) (inches) (mm)
5.827 0.2294 3 0.2391 6.073
2.588 0.1019 10 0.1345 3.416
1.024 0.0403 18 0.0478 1.214
0.912 0.0359 19 0.0418 1.062
0.813 0.0320 20 0.0359 0.912
0.254 0.0100 30 0.0120 0.305
0.142 0.0056 35 0.0075 0.191

同一のゲージ番号でも、非鉄金属(アルミ等)と鉄鋼(スチール、ステンレス等)とで 異なる厚さとなっていますが、多分、圧延用ストリップミルの ローラ間隔を同一寸法に設定しても、材質により異なる厚み(アルミが薄く)になったのではないかと思われます。 単なる推測ですが、西洋の製鉄・圧延史に詳しい方ならご存じかもしれません。

なお、上記以外のゲージ表が有るか否かは把握していません。また、少なくとも現在の日本では金属板の厚みをゲージ表現することは一般的ではないようです。 西欧においても、板厚測定機器(厚みゲージ計)のカタログ表記では、「単位としてのゲージ」 に触れた物は見あたらず、全て mm (又は inch 併記) となっているようです。

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