FAQ
- Q
金属板の厚みを18ゲージとか20ゲージと表現してあるのですが
- A
電線のAWG,BWGのように、近代工業黎明期には、製品の正確な寸法と言うより
製作に使用した工具(線材を引き出すダイス等)の番号により表現していたようです。
- 金属板の板厚も、金属を引き延ばすロール(ストリップミル)の間隔設定で決まる時代が
長かったようで、一部、ゲージ(Gauge,Gage)表現があります。
- 私は良く知りませんが、下記の米国の鉄鋼メーカ(?)のホームページに該当する表が有りましたので
一部ご紹介します。
-
同一のゲージ番号でも、非鉄金属(アルミ等)と鉄鋼(スチール、ステンレス等)とで
異なる厚さとなっていますが、多分、圧延用ストリップミルの
ローラ間隔を同一寸法に設定しても、材質により異なる厚み(アルミが薄く)になったのではないかと思われます。
単なる推測ですが、西洋の製鉄・圧延史に詳しい方ならご存じかもしれません。
なお、上記以外のゲージ表が有るか否かは把握していません。また、少なくとも現在の日本では金属板の厚みをゲージ表現することは一般的ではないようです。
西欧においても、板厚測定機器(厚みゲージ計)のカタログ表記では、「単位としてのゲージ」
に触れた物は見あたらず、全て mm (又は inch 併記) となっているようです。
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©2000 H.Ishiguro