カナダ旅行記(ネイサンと再会編)

3月27日(土)

 今回のカナダ・バンクーバー旅行の目的は、かねてからのあこがれであった、カナダでスキーを滑ることと、かって我が家にホームステイしてくれたネイサンやエバと再会することであった。
 スキーは昨日で終わり。ネイサンがE−mailで教えてくれたグラスマウンテンスキー場は、ゲレンデが日本の何倍も広く、foggyで、思い切り堪能できた。今日はいよいよネイサンと再会である。

 朝、ホテルで待っていると、ネイサンとお父さんが車で迎えに来てくれる。中学3年生であったネイサンは見事に成長し、大学4年生の立派な青年になっている。途中、スタンレーパークで先住民族のインディアンのトーテンポールなどを見て、次に、ネイサンの通っているサイモンフレーザーユニバーシティにも立ち寄ったりしながら、約40キロくらい離れたネイサンの家に到着。

 広大な敷地だ。隣家は農家なのか、牛や馬、羊が見える。早速家の中を案内してくださったが、とにかく広い。ビリヤードやバスケットボールをできる部屋もある。ネイサンのお父さんは教育関係の協会の理事者、お母さんは小学校の先生である。大学生の妹も加わって、心からの歓迎を受ける。

 夕食のオードブルには、お父さんが日本料理店から買ってきたという寿司が出る。ちなみに、メインディッシュ(サーモンを主体としたトラディッショナルなカナディアンディッシュ)もお父さんが作ってくださる。お母さんは、ネイサンがホームステイしたときお土産に持たせた日本の浴衣をわざわざ着て出て来られるなど、心遣いに感激する。
 食後は、ネイサンが横浜に来たときの写真アルバムや、ご両親が結婚25周年でヨーロッパ旅行をしたときの写真などを見せていただきながら、夜が更けるまで話が弾む。横浜の思い出になるものは、写真から、公演したミュージカルのプログラム、ビデオテープなどまで、とてもきれいに整理して保存してある。いつの間に撮っていたのか、まだ子犬だった我が家のビーグル犬の写真まで貼ってあり、懐かしかった。

3月28日(日)

 1泊させていただき、朝の食堂から見ると、庭にいろんな鳥たちがやって来て、餌をついばんだりしている。広くて静かで、緑が多くて、桃源郷のような雰囲気だ。

 ネイサンの部屋も見せてもらったが、ガンジーの著作など、東洋の哲学的な本が多い。毎年1,2回は、カリフォルニアの禅センターに行き、日本人の老師について禅の修行的なことをしているという。お母さんの話では、日本に行った体験がそのような興味を持つきっかけになったようだ。
 我が家にホームステイしていたときはにぎやかにおしゃべりをしていたが、今回はとても落ち着いて話すようになっていた。

 今年の6月に大学を卒業してもすぐには就職せず、来年秋に、できたらJETの一員として日本に行き、英語教師をしたいという。現在、倉敷市で英語教師をしている友人もいるそうだ。
 今後、いろいろと情報を教えてほしいとのこと。ぜひ実現するように協力を約束する。(注:この約束は実現した。詳細は「ネイサン再来日」参照) 

 再び車で、フレーザーリバーなどを見物しながら、ホテルまで送ってもらった。