ミョンジン

 

 ミョンジンは韓国の高校を卒業後、日本の大学に進学するために来日。大学入試の前に日本語を勉強するためYMCA日本語学校に入ったが、その最初の期間、日本の家庭を体験するプログラムで我が家に滞在した。

 このプログラムによる、前回の台湾の葉さんのときは2週間くらいの滞在であったが、17才の女の子で、日本語もまだおぼつかないため、日本に十分慣れるまでは一人住まいさせたくないという先方の両親の希望で、3か月も我が家に滞在することとなった。この間、母親がわざわざ韓国から我が家に挨拶に見えるなど、丁寧な対応に恐縮したものである。

  父親は銀行員、母親は旅行会社の経営者という恵まれた家庭に育ったミョンジンは、明るく、素直な性格で、毎日、日本語学校で起こった出来事などを楽しそうに報告してくれるなど、わが子のように可愛い存在であった。

 3か月後、女子学生会館に入った後も、ときどき泊まりがけで我が家に遊びに来てくれていたが、大学生活が忙しくなった今は、葉書や電話をもらう程度となっている。