バイク道楽日誌 No.61

2003年8月23日(土)〜24日(日)    「伊香保温泉ツーリング」
 

8月23日(土)

(BMWバイク3台同時納車・登録番号は連番)
 BMWバイク3台同時購入作戦を展開し、正規ディーラーのD店と無事契約。マッチ一本さんのRSと貧さんのRTは展示車があったので23日に納車、私のRは取り寄せなので月末頃納車と言われていた。
 ところが、店も頑張ってくれたらしく、私のRも23日に間に合うことになり、しかも22日に陸運局に3台同時に登録したので、番号も3台連番となった。
 納車日は、本来10時開店のところ、3台分の説明や手続きがあるし、しかも納車のあと直ぐに宿泊ツーリングに行くと伝えてあったため、8時頃から開店してくれる。
 私のRはオプション類すべてが間に合って、フル装備。マッチ一本さんのRSは、パニアケースの動研薄型リッドの塗装が間に合わず、純正の幅広リッドのまま。貧さんのRTはオーディオ関係以外はすべて間に合ってフル装備。
 D店はBMWのアクセサリーの展示も豊富で、納車ついでに、マッチ一本さんと貧さんは純正のマップケースを購入(RSとRTはガソリンタンクの上が樹脂製なので、従来のタンクバッグが使えない)。マッチ一本さんは、車体色に合わせたブルーのメッシュジャケットも購入した。私は純正の夏用グローブを購入。
 納車記念に、副店長が店舗前でそれぞれ記念写真を撮ってくれる。
連番(撮影:貧さん)

 

(納車即ツーリングに出発・GSアドベンチャーも飛び入り参加)
 4、5日前に3台同時納車が可能ということが伝えられてから、急きょ、それならそのまま3台で宿泊ツーリングに行こうと話が決まり、しかも、貧さんの会社のR1150GSアドベンチャー(これもまだ新車)乗りも飛び入り参加することになった。S以外のBMW・Rシリーズの新車が4台勢揃いしてのツーリングである。
 ルートは、横浜から東名、首都高、外環道経由、練馬から関越道に乗り、上越道・碓氷軽井沢まで。そこから、国道18号線、146号線、145号線を通り、最後は県道28号線で榛名山から伊香保温泉へ。急な話だったにもかかわらず、宿は貧さんがインターネットで伊香保温泉の旅館を確保してくれていた。
 GS乗りもD店まで来てくれていたので、店の人たちの見送りを背に、4台が元気にスタート。私は、約8か月ぶりにロードスターに復活となったが、つなぎに乗っていたF650CSがあまりに違うバイクであったためか、ロードスターの力強さや、スムーズさがうれしくてたまらない。
 RTの貧さんも至福の顔。RSのマッチ一本さんは以前のスーパーブラックバードの乗り味とあまりに違うせいか、「力が足りない」といった表情。それでもマッチ一本さんも、RSに慣れるに従い、満足顔であった。
左からR、RT、RS(撮影:貧さん)

 

(この夏最高の暑さ・一転避暑地の涼しさ)
 この夏、日本各地は不順な天気が続いたが、23日の関東地方は快晴で、この夏最高の暑さとなった。関越道の渋滞をすり抜けしながら走って、最初に休憩した高坂SAでは、バイクを降りた途端、ムッとした強烈な暑さに包まれる。翌日新聞を見たら、この地方は35度くらいあったようだ。
 久しぶりの天気に繰り出したクルマも多く、人があふれている。その中を汗だくになりながら、自販機からスポーツ飲料のボトルを買ったつもりが、ボーとしていたせいか、外観が似ていた甘ったるいサイダーを買ってしまう。これがおまけに冷えが足りなくて、少しものどの渇きが癒えない。
 走っていた方がマシな状態のため、そこそこに休憩を切り上げ、一挙に碓氷軽井沢インターまで走るが、上越道はいつものことながら空いていて、すこぶる快適。おまけにインター降りて直ぐのところのドライブインで休んでいると、間違いなく温度が5度くらいは下がっていて、涼しさが漂ってくる。
 辛いことも多いが、これだからバイクは止められないと感じる。
 以後は大した渋滞もなく中軽井沢の辺りまで走り、その近くの景色がきれいなところでバイクを停めて、本格的な記念撮影。貧さんのデジタル1眼レフカメラで、4台並べて撮ったり、1台ずつ走らせて撮ったり。
Rシリーズ4人組(撮影:貧さん)

 

(旅館到着は日没後・緊張の暗闇ワインディング)
 記念写真の撮影等をのんびり行っていたため、緑間の草津道路や145号線を気持ちよく飛ばしても、榛名山に登る頃にはすっかり暗くなった。
 早く宿に着きたいという気持ちと、暗闇を早く抜けたいという気持ちもあるのか、みんなは山道をどんどんスピードを上げて走るので、私は着いていくのが精一杯。
 慣らし運転中は4000回転以上出さないでくださいと言われていたのに、ついつい4500回転くらいまで行ってしまう。あとで聞いたら、貧さんは山道を6速のまま上り下りしていたとのこと。回転数は抑えられるかもしれないが、スピードが出すぎて、とても私には真似できない。
 そもそもRT,RSとロードスターでは同じ1150CCでもトルクや馬力が違っていて、高速道路ではロードスターが4000回転では120キロくらいしか出せないところ、RSとRTでは130キロくらい出せてしまう。
 宿には、7時半ちょうどに着いた。大きな旅館だ。遅く着いてもせかされることもなく、個室で夕食をゆっくりと摂り、大いに新車談義が弾んでいるところに、ディーラー副店長からのご機嫌伺いの携帯電話が入る。夕食後は最上階の大浴場に入り、部屋に戻って、12時頃までダベッてから就寝。

  

8月24日(日)
(草津、白根山、万座ハイウエー)
 快晴。6時頃起床して朝風呂のあと、6階の窓から旅館の玄関脇に停めていた4台を目にしたときには、何となくホッとした。8時半頃出発。その前にみんなでオイルを点検するが、結構減っている。新車のときは減りが早いとのことで、ロードスターには300CCほど補充したが、まだ300キロ走ったばかりで本当にその必要があったかどうかは分からない。
 今日のルートは、昨夕の逆ルートで榛名山を越え、そこからは昨日の145号線ではなく406号線を使って292号線に出、草津温泉から白根山に登る。白根山には2週間前の湯沢温泉ツーリングでも来たが、何時来ても良いところだ。変な趣味だが、硫黄の匂いが濃い温泉の匂いに似て、とても好きだ。
 弓池の食堂で昼食。駐車場前の道路から直角に本線に合流するところが急な上り勾配になっているのだが、本線のクルマのとぎれた瞬間に発進しようとしてエンストし、思わず倒れそうになってヒヤリとする。この時は右足で踏ん張り、腕力で車体を戻したが、RTなどでは踏ん張りきれなかったかもしれない。やはり自分にはロードスターが正解だったと痛感する。
 そのまま万座ハイウエーへ。初めて通ったが、少し荒涼とした道路だ。途中で、貧さんが先に行って待機し、我々がコーナーを駆け抜けてくるところを撮影してくれるというので、残り3人は一人ずつ時間差走行。私も颯爽とコーナーを駆け抜けてきたつもりだったが、貧さんのシャッターを押すタイミングも考えて思わす速度をゆるめた上、暑くてジャケットの胸をはだけていたため、あとで貧さんに送ってもらった写真を見たら、なんともしまらない走行姿であった。
 
疾走する(?)ロードスター(撮影:貧さん)


(軽井沢経由、上越道、関越道で帰途へ・サイドミラー接触)
 146号線を中軽井沢辺りまで来たら、結構渋滞している。ここの渋滞は、路片が左に下がっているため結構緊張する。それでも頑張ってすり抜けするが、マッチ一本さんは純正のリッドのパニアケースを着けているためすり抜けができず、クルマの列に並んで段々後ろに離れていった。気の毒と思っていたところ、碓氷軽井沢インターに入ったら、なんと我々よりも先にマッチ一本さんがインター内で待っている。
 「!!!?」となったが、我々が中軽井沢の交差点を「左」に曲がって18号本線の渋滞を抜けている間に、マッチ一本さんは同交差点を「右」に曲がり、旧18号線を通って来たとのこと。急がば回れの迂回路は渋滞知らずだったようだ。
 高速道路はしばらく順調だったが、花園インターを過ぎた辺りから渋滞が始まったため、追い越し車線と真ん中の車線の間をお決まりのすり抜けをしていたところ、突然、「カキーン」という音がして、ロードスターのサイドミラーとワンボックスカーのサイドミラーが接触。ロードスターのサイドミラーが一気に緩まり、ブラブラとなってしまった。
 自分のはともかく、ぶつけてしまった相手のクルマのサイドミラーの状況を確認し、お詫びを言わなければならないが、狭いところをゆっくりとではあるが両サイドとも車が流れているので、バイクを止めるわけにいかない。ぶつけたクルマに向けてしきりに頭を下げながら、左側の車線に割り込みしつつ路側帯までバイクを走らせ、そこで停めて、サイドミラーを修理する。6角レンチを使うことに思いが至らず難航していたところに、後から来たマッチ一本さんが駆けつけて直してくれ、大いに感謝。
 練馬で降りて環8に入ったが、空いていてホッとする。帰宅は夜の8時。楽しい、充実した慣らしツーリングであった。
 
【総走行距離】  665Km