99年9月23日(木) 「メーターバイザー取り付け」
(初カスタム)
7月に買ったCB400SupereFourにメーターバイザーを取り付けようと思ったきっかけは、同じバイク、しかも同じブルー色のに乗る人が多いことが分かったからである。ツーリング等の途上で、この2か月足らずの間に、新型のCB400SuperFour5台に遭遇した(車体色の内訳は、シルバー1人、ブラック1人、ブルー3人)。
同じバイクを見かけると、仲間同士としての親近感を覚える半面、自分のバイクに個性が感じられず複雑な気持ちともなる。
量販車に個性を出すにはカスタムしかないのだが、面倒なことはできない。そこで、CB400のためにオプションとして売り出されている純正のパーツを付けてみたいと思った。(純正のパーツを付けるくらいで「カスタム」とは言わないのかもしれないが)
エンジンガードは既に購入時に付けていたので、残りはメーターバイザーとグラブレールであったが、グラブレールは、発売されているのがシルバーのみで車体色と同じブルーのがないため、パス。まずはメーターバイザーを取り付けることとした。
(気になる注意書き)
地元のバイク用品店に取り寄せを頼んでいたのが届いたとの連絡に、さっそく取りに行く。レジで店員が「自分で付けますか」と聞くので、「自分でやるよ。簡単なんでしょ」と言うと、「そうですね。取り付け時間は0.2時間ですから」とのこと。(このやりとりが意外な意味合いを持っていたとは、この時点では分からない)
家に帰って、部屋の中で箱を開き、取り付け説明書を眺めると、警告として、「メーターバイザーを付けて強風下を走行すると、操縦安定性の悪化により転倒し、、死亡事故などにつながる可能性が高くなります」とあり、また、「締め付けが不確実だと、走行中に外れ、自分又は後続車の乗員等を死亡等に至らしめる可能性が高くなります」とあって、思わずドキッとする。いずれもこの商品のマイナス情報であるが、これが購入後にしか分からないようになっているのは問題だ。
「操縦安定性の悪化により転倒し云々・・」に対しては、このメーターバイザーより大きなバイザーを付けたバイクやスクーターもたくさん走っていることを考えて、気を取り直す。「走行中に外れて云々・・」に対しては、取り付け時にいっぱい締め付ければいいや、と考えた。
(車載工具でギブアップ)
部屋の中でバイザーの組立までは難なく完成。すぐに外に出てバイクへの取り付けを開始する。説明書によれば、バイザーは、ヘッドランプとメーター両方を支えているステーを利用して取り付けることになっている。ところが、ヘッドランプのカバーを開くところまでは簡単であったが、ステーのボルトを外す段になって事情は一変した。
ステーの表面を窪ませて埋め込むように付けてあるボルトを、車載工具のスパナを使って回そうとしてもびくともしないのである。モンキーレンチを使ってもびくともしない。使い方をいろいろ変えてやったがどれもダメ。その内、ボルトの山やステーに傷が付くようになってきた。
途方に暮れて説明書をよく読んでいると、「取り付け時に必要な工具」という欄があって、T型レンチ(8ミリ、10ミリ)、メガネレンチ(10ミリ)、トルクレンチなどと書いてある。いずれもどんな工具なのかよく分からない。ここに書いてあるので名前も分かり、手元に持っているのは、プラスドライバーだけである。
以前買っておいた「バイク・メンテナンス」なる本を開いて、各工具の意味を調べたら、T型レンチとトルクレンチは少し上級になったら必要な工具とある。メガネレンチは、薄っぺらいものが車載工具に2本入っているのが分かったが、サイズが合わない。
要するに、車載工具だけ利用して取り付けようとしても無理なのである。
(工具購入、取り付け完了)
こうなったら、必要な工具を買ってきて作業を続行するほかない。ヘッドランプのカバーを再び取り付けて、またもバイク用品店にバイクを走らせる。
説明書で指定されたサイズのものだけ買おうと思ったら、1本1本の値段が結構高い。セットで買った方が割安と考えて、T型レンチ代わりのソケットレンチのセットと、メガネレンチの5本組を買う。
ただ、帰宅後の作業では、ソケットレンチだけで用が足りて、メガネレンチは不要であった。このソケットレンチの作業性は素晴らしく、ボルトの取り外しも締め付けも面白いようにはかどる。
10分足らずでステーへのバイザー取り付ける。ヘッドランプのカバーを開けたりしたので、ランプの傾き等の調整が必要だが、それも特に問題なくできる。なるほど、初めての時は無理としても、2回目以降であれば0.2時間で付けることは確かに可能だ(と言っても、バイク屋でもない限り、同じ作業を何度もすることはないが・・・)。初カスタムはこうして無事に終了した。
バイクいじりは結構楽しかった。これまでバイクのメンテナンスはバイク屋任せで、オイル交換一つしたことはなかったが、必要な工具を揃えつつ、自分でメンテやカスタムをしていけば、走るだけではない楽しみがあるのではないか。そんなことに目覚めた一日であった。
次は、冬場に向けて純正のグリップヒーターを自分で取り付けることに挑戦してみたい。
(走行テスト・・26日)
メーターバイザーを取り付け後、風の影響等がどう変わるか確かめたくて、箱根までひとっ走りする。西湘バイパスで110キロくらい出すが、海からの横風で特にバイクがあおられるようになったと言うこともない代わりに、メーターバイザーのお陰で正面から身体に当たる風圧が減少したということもなかった(正面からの風で、バイザーの上の方が揺れてはいたが・・)。
要するに、風の関係では、なんの変化もないのである。そう言えば、HONDAの広告でも、メーターバイザーの効用には何も触れていない。
ただ、CB400の外観に若干のアクセントが付き、ほんの少し違うCB400になった(?)という自己満足は残った初カスタムであった。