バイク道楽日誌 No.19

98年10月25日(日)、26日(月)   「箱根(ゴルフ)ツーリング」

25日(日)

(バイク行を決めるまで)
 バイクに乗るようになって1年近くが経ち、ツーリングクラブの仲間や、ホームページを通して知り合ったバイク仲間もできた。しかし、従来からの身近な仲間には相変わらずバイク乗りは皆無であり、彼らとの交流のためには、飲み会かゴルフの付き合いしかない。
 というわけで、毎月2回ほどはゴルフの付き合いもするのだが、家庭で行う雑用も併せると、月4回の週末もバイクのために使えるのは月1、2回ほどになってしまう。もう少しバイクに乗る時間を増やせないかということで考えたのが、ゴルフ場への往復にバイクを使うことであった。
 これまでは、埼玉や茨城など遠いコースへは電車で行き、神奈川県内など近いコースは車で行っていたのだが、車で行くのをバイクに替えれば、機会は一気に増える。
 そんなことを考えていた折り、箱根湯本の旅館に一泊して、翌日仙石原のゴルフ場でプレーをするというコンペの案内をもらった。箱根なら近いし、湯本と仙石原間の宮ノ下付近の渋滞をすり抜けることができるというメリットも大きい。天気も快晴という予報であったので、バイク行初体験をすることとなった。

(旅館にて)
 キャディバッグにシューズなども詰め込んで宅急便で送っていたため、バイクには着替えを詰めたサイドバッグを付けただけで、午後3時頃、家を気軽に出発する。
 国道1号線、新湘南バイパス及び西湘バイパスを経由するコース。ツーリングで伊豆や箱根に向かうときはいつも午前中に走っており、こんな午後の時間帯に西湘バイパスを走るのは初めてであったが、太陽が箱根の山の方までかなり下がって、真正面から差し込んでくるため、まぶしくてやや走りづらい。
 旅館は湯本の駅近くから箱根旧道に入ったところにあるのだが、この旧道が大変狭く、上り下りの車が慎重にすれ違っている。
 箱根の山は、まだ紅葉していない。
 午後4時過ぎ旅館着。幹事にはバイクで行くと伝えてあったが、それを知らない仲間は、私がいきなり革ジャン、ジーンズ姿で部屋に現れ、浴衣に着替えるときにニーパッドを外したりしているものだから、唖然として見ている。
 11時頃まで駄べりかつ飲んで、就寝。
   

26日(月)

(ゴルフ場にて)
 翌朝は旅館を8時に出発。私のバイクを仲間の車2台ではさむ形で走ったのだが、我々の前を大きなトラックが走っていたため、ゴルフ場への到着は予定をかなり遅れてしまった。
 クラブハウスの車寄せに乗り付け、仲間の車からバッグをおろしているキャディに、「バイクはどこに停めたらいいですか」と聞くが、「・・・・」。ところが、すぐに奥からフロントマンが出てきて、「そちらにどうぞ」と指差したところは、玄関脇の植え込みの横。
 ここなら駐車場まで歩く必要もないし、フロントからの目もあってイタズラなどされる心配もない上等の場所だ。
 革ジャン、ジーンズ姿をとがめる視線も感じず、手続きを済ませてすぐにゴルフウェア上下に着替え、スタートホールへと向かったのであった。

(帰路へ)

 快晴の天気のもと、きれいに手入れされたコースの中を球を追って歩く。スコアは相変わらずで、何の賞も取れなかったが、参加し、身体を十分動かしたことに意義がある。

 プレーが終わり、風呂にも入って、食堂で簡単な打ち上げをして帰途につく。バイクでゴルフに行く場合にやや心配だったことは、帰り道に疲れが出て危険ではないかということであったが、宿泊ゴルフのためもあってか、ほとんど疲れは感じない。

 案の定、渋滞中の宮ノ下付近をすり抜けし、湯本まで30分足らずで降りて、1号線沿いのいつも利用する蒲鉾屋で蒲鉾と干物をおみやげに買ってから、西湘バイパスに乗る。              

 夕陽に輝く海を横目に見ながら、スロットルを全開にしつつバイクを走らせていると、健康で生きている今の自分に感謝せずにはいられない気持ちでいっぱいとなる。

【走行距離】   154Km